旗揚!けものみち 7話「初弟子×めんどくさい人」【アニメ感想】
けものみち7話の感想・レビューです。ネタバレありです。
新キャラ登場です。一部リザードマンの肌を持つ女子。そして、源蔵のセクハラとマッチポンプの回でした。
最後には今後の展望が見えました。徐々に源蔵たちの足場が固まってきています。
【今回のけものみち】
ある日、源蔵たちのもとを訪ねてきた新米ハンター・セリス。まずは源蔵を「魔獣殺し」呼ばわりしたため、あいさつ代わりの足四の字固め。
どうやらセリスは源蔵に弟子入りしたいとのこと。源蔵はあっさり断ります。しかし、セリスの体に一瞬触れたときあることに気づいた源蔵。
突如セリスの服をまくり上げる源蔵。ドン引きのシグレ、花子、カーミラ。そしてセリスのお腹に見えたのはリザードマンの肌。セリスはリザードマンの先祖がえりであり、腹と背中がリザードマンの肌になっているらしい。
急遽セリスの弟子入りを認めた源蔵。セリスを思いとどまらせようとするシグレと花子。しかしリザードマンと知っても受け入れてくれた源蔵に教わりたいというシグレ。
そして特訓の日々へ。シグレ、花子、カーミラも協力。まともに特訓してあげたのは源蔵とシグレくらいでしたが。
特訓が終わり、セリスはリングネーム「特盛セリス」という女子レスラーとして旅立つことに、はなりませんでした。そもそもレスラーになるつもりはありませんでした。
そこで今更ながらセリスの弟子入りの理由を聞くことに。
その話を聞いて、激怒する源蔵。
源蔵がハンターギルドに乗り込み大暴れ。そしてギルドマスターと面会。
どうやらこのギルド所属のハンターたちがセリスをいじめていたとのこと。見返すためにセリスは強くなろうとしたよう。
しかし当のセリスは源蔵たちと特訓したことで、そんな小さなことをもう気にせず、源蔵のような人になりたいと思うようになったと発言。そしてギルドマスターと当事者のハンターたちも謝罪。
しかし源蔵は納得せず。リザードマンへの迫害をちょっと謝ったくらいで許すべきではなく、いじめてきたハンターに決闘を挑んで実力をみせつけろとセリスに要請。
少し揉めたものの、特訓後の自分の実力も知りたいからと、寸止めの模擬試合をすることにしたセリス。
試合が始まり、シグレのアドバイスによって足を使い良い勝負をするセリス。
観戦するハンターたちも熱狂。
途中、カーミラのアドバイスで突然のセクシーポーズをかまして窮地に陥ったものの、最後には源蔵の教え通りジャーマンをお見舞いしてセリスの勝利。
相手は負けを認め、セリスは武器を手放してしまったから完全な勝利じゃないと言い、とりあえず引き分けということで良い感じに終わりそうな流れ。
しかし源蔵は納得せず。誰か見せしめにしなければ迫害はなくならないと強弁。「本当にめんどくさいです」と源蔵を止めるシグレ。後で耳を触らせてあげると言うと揺らぐ源蔵。
そこで、最近ハンターたちの仕事がうまくいかず八つ当たりしてしまったとあらためて謝罪。詳しく聞くと、魔獣捕獲後にマントをつけた上半身裸の獣人に魔獣を奪われることが相次いでいるらしい。
源蔵をジト目で見つめるシグレたち。
それなら仕方がないとハンターたちを許すことにした源蔵。
帰り、源蔵を問い詰めるシグレ。ごまかす源蔵。
そこに現れたクラウス。源蔵が融資を相談していた相手。
クラウスは見世物としての闘技大会の開催を提案。先ほどの模擬試合の盛り上がりを見て思いついたよう。チケット代やグッズ代による収益の見込み大。乗り気のシグレやカーミラ、花子。
ペットショップが一番の源蔵は渋りますが、出場選手として源蔵にギャラも払うからそれを開業資金の足しにすればどうかと提案するクラウス。
ファイトマネーの話を聞き、源蔵の筋肉はやる気に。この話を受けることに。
この世界でもプロレスをすることになった源蔵。
今回はここまで。
【今回の感想】
安定の面白さだったんじゃないでしょうか。この手の作品に派手な盛り上がりを求めるのは筋違いでしょう。
今回、源蔵の初弟子としてセリスが登場しましたが、彼女は今後どんな扱いになるんでしょうね。シグレたちと同じく源蔵と同居する感じではなさそうですし。ところどころでワンポイント的に絡んでくるのでしょうか。
今回は源蔵のめんどくささがメインでした。セリスへのセクハラはともかく、いじめたハンターたちへの強硬姿勢は、なんだかんだわからなくもない気がします。
とはいえ、めんどくさい源蔵をなだめたり叱ったりするシグレという安定の関係性が見れて良かったです。
そしてとうとう源蔵がこっちの世界でもプロレスに挑むことになりました。この流れでMAOとの再戦とかになりそうですね。
次回以降も期待です。
以上、けものみち7話の感想でした。
慎重勇者6話「竜王なのにズルすぎる」【アニメ感想】
慎重勇者6話の感想・レビューです。ネタバレありです。
前回、エルルについて衝撃の事実が判明しました。
そして今回は、もちろんエルルを助ける話。相変わらずの聖哉のツンデレっぷり。そしてリスタの安定の顔芸。
【今回の慎重勇者】
魔王を倒せる最強の聖剣イグザシオンはエルルの命を捧げることで入手できると伝える竜王リヴァイエ。
自分の使命をなんとか受け入れようとするエルルと苦悩するマッシュ、迷うリスタ。
しかし聖哉は、エルルのなすべきことはすでに決まっている、あえて自分が口に出して言う必要もない、と発言。
その言葉を聞き、涙を流し走り出したエルル。
儀式の前の宴。ご馳走を振る舞われる聖哉、リスタ、マッシュ。エルルは着替え。
そして儀式の時間。高所の崖を歩くエルル。そこから奈落に落ちることで、その血肉によって魔法陣が発動し、聖剣イグザシオンが浮かび上がるとのこと。
我慢できずエルルのもとへ行こうとしたものの竜族に取り押さえられるマッシュ。その様子を見て足をとめてたエルル。するとリヴァイエは強引にエルルを奈落に落とすよう命令。怒るリスタ。熱狂する竜族一同。
そして、エルルを落とそうとする竜族の背後に現れた聖哉。竜族を蹴落とします。そしてエルルに一言。お前は俺の荷物運びだろう、と。
さらには、イグザシオンが本当に魔王を倒せる武器かどうかも疑わしいと発言。
それを聞き笑うリスタ。自分たちはイグザシオン以外の方法で魔王を倒すとリヴァイエに啖呵を切ります。
強硬手段に出ることにしたリヴァイエ。直後、体がしびれ動けなくなるマッシュとリスタ。宴の際に出した料理に毒を含ませていたとのこと。
あらためてエルルを落とすように竜族に命じるリヴァイエ。しかし、再び聖哉に蹴り落されます。竜族の料理なんて食う気にならないと、食べたふりをしていたのでした。
とうとう竜化して聖哉と戦うことにしたリヴァイエ。リスタの毛100本などを素材に合成したドラゴンキラーで対抗する聖哉。
するとリヴァイエは、エルルにつけた呪いのネックレスを発動。エルルの命は残り数分。
エルルの呪いを解けとリヴァイエに警告する聖哉。呪いを解きたければ自分を殺せというリヴァイエ。そこから聖哉の攻撃。かなりダメージを負ったものの、そこから強力な防御モードに移行。
その守りを崩そうと、素早さの種を大量に飲み込んだうえでドラゴンキラー二刀流の連撃剣をリヴァイエに叩き込む聖哉。それでもほとんどダメージを負わないリヴァイエ。
しかし、奈落につながる崖っぷちまでリヴァイエを押し込むことには成功。追い込まれたリヴァイエは小賢しく聖哉を騙そうとしますが通用せず。
この状況を読んでいた聖哉によってすでに翼にダメージが与えられていたリヴァイエ。とうとう奈落へ落下。
その後、奈落の魔法陣によってリヴァイエが剣になって浮上。その剣でエルルの手を軽く切った聖哉。
イグザシオンは竜族の血を引く女の命と血肉が必要。すでに剣にリヴァイエの命は入っているから、これでエルルの血肉が合わさったと言う聖哉。
すると剣が変化。これでイグザシオンが手に入ったと聖哉は竜族一同を納得させます。
帰路につく聖哉たち。マッシュとエルルはなんか良い雰囲気。
そして、聖哉にさっきの剣はイグザシオンではないでしょうと尋ねるリスタ。合成したプラチナソードだと認める聖哉。竜族を安心させるために騙したよう。
今後の課題は、イグザシオン以外の魔王を倒す方法を探すこと。「なんとかなる」と、らしくない言葉を発する聖哉。
洞窟の出口には神妙な顔つきの騎士団たちの姿が。
また、魔王軍にも不穏な動きが。
今回はここまで。
【今回の感想】
まあ聖哉がエルルを助けることは予想通りですよね、そりゃ。
荷物運びとしてとか、聖剣に対してのそもそもの疑惑とかいろいろ理由を持ち出していましたが、まあなんだかんだ仲間思いなんでしょう。そういうことにしておきましょう。
あと、聖哉がリスタの作る料理しか食べないと言っていました。なんという殺し文句。それを聞いてリスタの顔がヤバいことになっていました。
それと、相変わらず聖哉が武器の合成にリスタの毛を使っているようです。
ところで、それは一体どこの毛なんでしょうかね。下世話な話ですが。リスタが「髪の毛」とずっと言っているのに、聖哉はずっと「毛」とだけ言っていました。リスタが聖哉を問い詰めていたとき、一瞬リスタの下半身が映されたのもなんか意味深でした。
考えすぎかな?
とりあえずエルルは救われました。そして、強そうな敵の気配もあります。
次回以降も楽しみです。
以上、慎重勇者6話の感想でした。
ちはやふる3 第6話「にしきなりけり」【アニメ感想】
ちはやふる三期6話の感想・レビューです。ネタバレありです。
ついに始まった、千早vs太一の公式戦。
千早と太一の戦いだけでなく、その試合を見る人々の反応も含めて盛り上がる回でした。
おそらく今後の展開を方向づける重要な試合。
面白くないはずがありません。
【今回のちはやふる】
吉野会大会決勝・千早対太一。
部活で何度も対戦している2人なのに、それを感じさせない不思議な雰囲気。
新も観戦する中、試合が開始。
札を並べ終わると、驚愕する一同。いつもと配置を全く変えている太一。上段に14枚並べるなど、かなりトリッキーな配置。千早の戦い方を知り尽くし、千早のためだけに考えられた特別な配置。
そんな太一の奇策を前にしても一枚目を落ち着いてとる千早。しかしすぐに取り返す太一。千早の狙いを読み、札の配置を工夫しながら太一は応戦。一方、猪熊元クイーンとの対戦を経て聞き分けがさらに鋭くなった千早の早い取りも炸裂。
互いに一歩も譲らない千早と太一。
しかし、見慣れない太一の配置に対し慎重になり次第に疲れていく千早。そしてとうとうセミダブのミス。その後も、送り札を工夫して千早がやりにくいように試合を進める太一。
どんどん息苦しくなる千早。そこで桜沢先生の言葉を思い出し姿勢を正します。
目線を上げて目に入ってきたのが、太一の顔。
知らない人のようなかるたをとるけれど、相手は自分が良く知っている太一だと、あらためて思う千早。直後、落ち着いて早い取りを見せる千早。
お互いを見て、落ち着き、しかし勝ちにいく千早と太一。
その後も、互いに一歩も譲らない試合が続きます。
そんな2人の姿を見て、感動する者1名、心穏やかではない者2名。
花野は、今の千早の瞳こそ太一が掴みたかったものとわかり悔しそうに涙を流します。
かなちゃんは、かつての自分と机くんとの試合を思い出しながら、今の千早と太一が今までで一番強いと感動します。
そして、なんで千早と戦っているのが自分じゃないのかと、何とも言えない気持ちに襲われる新。
取る千早と拾う太一。勝つのはどっちか?
今回はここまで。
【今回の感想】
良いですね。
率直に言って一番重要だったのは、千早と太一の力関係ではなく、太一への新の嫉妬が顕在化したことだったわけです。
とはいえもちろん試合内容も面白いです。
これまで、過去対戦者の技を盗んで習得したり、守りがるたの適性を見せつけてきた太一。圧倒的なライバル感(千早に対しても、新に対しても)。
そんな中見せつけた、対千早の特殊な札配置と、千早の戦い方を理解した上での戦略の数々。勝つ気満々。千早や新とはまた違った、技巧に特化したような太一の戦い方。原田先生が言うように「拾う」かるた。
まだ完全ではないですが、ここでようやく太一が千早と新に並び立ったことが示された気がします。
とはいえ、新vs太一の恋愛模様はさておき、千早に勝ってほしいのが視聴者心理ではないでしょうか?原作漫画を読んでいた時の僕は完全にそうでした。太一の成長はいろんな意味でうれしいですが、千早には勝ってほしい。
まだ決勝の決着はついていません。楽しみな次回。
以上、ちはやふる三期6話の感想でした。
ちはやふる3 第5話「あまのかぐやま」【アニメ感想】
ちはやふる三期5話の感想・レビューです。ネタバレありです。
吉野会大会準々決勝の続きです。波瀾に次ぐ波乱。そして次回、吉野会大会決勝。
やっぱりこの大会は見どころ盛りだくさんです。ここまでちはやふるを見てきた人にとっては、この準決勝の勝敗だけでもかなり盛り上がったのではないでしょうか。
今回は準々決勝後の、いろんな交流も詳しく描かれています。個人的にはそこがかなり好きです。
【今回のちはやふる】
猪熊さんとの差を詰めてきた千早。今大会一番のスピード勝負。
良い勝負になったのは、「ちは」の札を取られたショックが猪熊さんにあるから、と分析する桜沢先生。
楽しそうにかるたを取る千早。焦る猪熊さん。すると、そのとき会場に入り込んだ自分の子供を見て、猪熊さんは「楽しむかるた」をあらためて意識します。
直後、「攻めた」のではなく「わかっていた」猪熊さんの取り。「聞こえたから取るだけの女王の感じ」と称する桜沢先生。
口元にかすかに笑みを浮かべる千早。
その次に読まれた札は空札。しかし動いた札。お手付きをしたのはどっちか。
「風圧ですよね?」と同時に言う千早と猪熊さん。そして一緒に笑う2人。
そんな千早の落ち着きの理由は、詩暢の強さへの信頼。相手がどんなに強くても詩暢よりは強くないと思うことで得られる落ち着き。
ただ、そんな詩暢も無敵ではありません。新に負けています。しかしそれは千早にとっては問題ないこと。なぜなら千早はその新の強さも信頼しているから。
と、思ったところで、坪口さんvs新の試合が決着。
勝者は坪口さん。千早と太一すら驚きます。どうやら最後の5枚全部が坪口さんの狙い通りの出札だったらしい。
「これだからかるたはわからない」ということ。
直後、原田先生の試合も決着。勝者は村尾さん。しかし差を詰め最後まで粘った原田先生のおかげで、村尾さんは疲労困憊。
残るのは、太一vs須藤さん、千早vs猪熊さん。
残り4枚。それぞれ2枚ずつ持って互角という状況。
直後、敵陣を攻めて取った千早と太一。白波会魂。
そして次の読み札。「しのぶ」を取った千早。千早の勝利。その千早の取りを見て、「音が消えていっている」と感じた肉まんくん。
一方。例のごとく、運命戦になっている太一。
自陣を守るのがセオリーの運命戦。しかし迷わず敵陣を攻めて取った太一。
勝者、太一。
怒りに震える須藤さん。やけっぱちで取ってんじゃねーよ、と。それに対して、自陣が読まれるなんて楽観はもうしない、と答える太一。あきれる須藤さん。
そして、準決勝。
決まった対戦カードは、千早vs坪口さん、太一vs村尾さん。
それを見て坪口さんは「譲る」と不戦敗を申請。同会相手などだとよくあるとのこと。そして猪熊さんとの試合直後寝てしまった千早を休ませるように言う坪口さん。
そして坪口さんは太一に向き合います。今こそ、勢いや運ではなく実力だと証明するときだぞ、と。太一には運も勢いもないと知っている白波会の坪口さんだからこそのアドバイス。
相手は新の兄弟子の村尾さん。プレッシャーを感じる太一。
準々決勝後の舞台裏。
試合に敗れ帰宅する猪熊さんとそれを見送る桜沢先生。そこで猪熊さんは桜沢先生に練習相手になってほしいと頼みます。全部尽さずに負けるのは嫌だからと。
「ちは」をとられたのがよほどショックだったのねと図星をつく桜沢先生。猪熊さんの旧姓は「千原」。
そして猪熊さんの本格復帰を聞き、涙を流す桜沢先生。
原田先生と坪口さん。
千早に譲った坪口さんに対して「ずいぶん余裕じゃないか」と原田先生。本気でやれるなら愛弟子とだって死ぬ気でやる、名人と当たるまでにまだ成長できるかもしれない、と言う原田先生の迫力に気圧される坪口さん。
もし対戦相手が太一だったら譲ったか、と尋ねる原田先生。すると、「潰しにいったかも」と答える坪口さん。
始まる準決勝。
初めて太一の試合を観戦する新。ここまで来た太一について、過去を思いながら、一番意外だと微笑みます。
その後。
劣勢の村尾さん。
微妙な出遅れによる絶妙な守り、攻めからの刀のような自陣への戻り手。須藤さんなど、これまで戦った相手の特徴を太一は取り入れています。
「千早はいない、新は見てる、そして原田先生がのっかっている」と思う太一。
村尾さんが負けるわけないと思う新。太一が伸びる道は「守りがるた」だったと気づく原田先生。
結果、準決勝。勝者、太一。
目覚め、会場に現れた千早。向き合う2人。
吉野会大会決勝は、千早vs太一。
今回はここまで。
【今回の感想】
原作漫画を読んでいたときも、ここらへんはかなり興奮しました。アニメでもその盛り上がりは十分に描かれていたと思います。
以下、原作を読んだ時の感想を交えつつ書きたいと思います。
まず一番の衝撃だったのは新が負けたことです。この前の全国大会で詩暢に勝った新は、作中最強キャラ候補として印象付けられたばかりだったので、なおさらです。
しかし、まさにこのあたりで、かるたでは強弱の推移関係が単純には成り立たないとわかり面白くなった気がします。
確かにこれまでもそう思いたい描写はありました。例えば、千早2年次の東京都予選決勝の千早vs甘糟とか。そのときもいろいろフォローはありましたが、去年須藤さんに勝ち全国トップクラスの千早が甘糟に負けたということに少なからず不満を感じた人も多かったと思います。
そこらへんの不満を解消してくれるかのように、「かるたはわからない」ということを作中最強候補筆頭である新を例にして示してくれた気がしました。とはいえ、普通ならこんな強さがわかりづらい展開には文句を言いたくなるところです。しかしその気にならないというのが、本作の各キャラの魅力にあるんでしょうね。
この波乱の展開にのるかたちで、原田先生の敗北。もちろん村尾さんはトップクラスの実力者ですし、原田先生には疲労が響いたのだろうと納得できます。しかし、先ほどの新の敗北があった以上、「原田先生の負けが確定したわけじゃない」と思えることができたわけです。
ここらへんが絶妙なバランスですね。相性や状況、精神的・身体的なコンディションなども含めれば、勝敗はいくらでも揺らぐということ。この時点でこうした勝敗の揺らぎを導入したことで、これ以降のワクワク感が増した気がします。
だからこそ、須藤さん相手の太一の勝利もまだ完全なものではないとの楽しみが生まれました。そして千早の方は、元クイーンに勝利したという功績を得て、しかも同じく「感じ」が良い相手との戦いという経験を積みながら、今後の猪熊さんの再起を期待させる展開になったわけです。
そして準決勝。
村尾さんに勝利する太一というのは、絶妙な舞台設定だったと思います。おそらくこの2人の対戦以外ではありえなかっただろう意味が生まれました。
この吉野会大会。あまりにも盛りだくさんですが、それでもやはりメインは「千早の復帰」と「太一の成長」でしょう。前者は猪熊さんとの試合で証明されました。そして後者の証明のために最適の相手だったのが村尾さんだったということです。純粋な実力という意味では同等な坪口さんや原田先生相手では、こんな盛り上がる展開にならなかったでしょう。だからといって新との試合はまだ早いです。だからこそ、村尾さん。ベストチョイス。新と太一の今後のライバル関係も見据えて。
結果、ついに実現した千早vs太一の公式戦。しかも決勝戦。
アニメ三期1話で予告されていた展開。同時に、なんだかんだこれまで実現していなかった対戦。これは面白いですよ。
もちろん他にも好きなシーンはたくさんありました。
例えば、「親には子供と同じくらい大事なものがあるって感じることが私を自由にした」という猪熊さんの言葉は良いですね。
それと、準々決勝後の原田先生と坪口さんのやり取りは大好きです。千早のクイーン戦とは別に、名人戦の熱戦を予感させました。盛り上がりますよね。
語り始めたら止まりません。とりあえず、最高の盛り上がりです。
次回以降も盛り上がります。
以上、ちはやふる三期5話の感想でした。
ちはやふる3 第4話「たかさごの」【アニメ感想】
ちはやふる三期4話の感想・レビューです。ネタバレありです。
吉野会大会準々決勝が始まります。山場です。選手全員が名人・クイーン戦挑戦者の有力候補。まさにオールスター。
個人的には吉野会大会の中で一番好きなところです。超面白い。
【今回のちはやふる】
吉野会大会準々決勝。対戦カードは以下の通り。
坪口さんvs新
村尾さんvs原田先生
太一vs須藤さん
千早vs猪熊遥
相手が四連覇した元クイーンでも落ち着けと千早に伝える肉まんくん。しかし全然落ち着いている千早。肉まんくん曰く、猪熊元クイーンは「感じがもっとよくなった若宮詩暢」とのこと。
坪口さん、千早、太一と円陣を組む原田先生。これは白波会4人の団体戦。目指すは4戦4勝だと。盛り上がる千早。
一方、南雲会の新と村尾さんも決勝で会うことを約束。
会場で特に注目されているのは猪熊元クイーン。
開始早々、千早が連取。猪熊さんも取り返しますが、元クイーンの復活ではなく世代交代の予感に満たされる会場。
しかしそこから猪熊さんの猛攻。高低差だけでなく様々な響きの違いを把握する猪熊さんの感じの良さ。
しかも、残り札を端に移動させず定位置を保つ猪熊さんの独特の戦い方。残り札がバラバラになるため札押しができず、札直のみが活路。
攻勢に出る猪熊さんを見て、その衰えぬ実力に驚く会場。
一方、他の試合。
原田先生は村尾さん相手に10枚差で劣勢。
坪口さんも成長した新に押され気味。
そして太一対須藤さん。須藤さんの精神攻撃もくらいながら劣勢の太一。しかしそこで太一が見せたのは、囲ってからの払い手という技。かつて対戦した富士崎の江室の特徴。いろんなことを試そうとする太一。それを見て俄然やる気の須藤さん。
この時点で、白波会の全員が劣勢。
そんな中、原田先生の「間に合った」という大声。その意図は威嚇ではなく、白波会に発破をかけること。攻めろと。
直後、大山札を囲み手の隙間から取った千早。そして送り札は「ちは」。
猪熊さんの配置で要求されるのは札直。札の一点を狙う取り方は、詩暢との試合以降、千早がずっと練習してきたこと。ぎりぎりで取れないことが続くものの、その攻めに息が上がってきた猪熊さん。
そして、とうとう読まれた「ちは」。取ったのは千早。それを見て驚愕する桜沢先生。猪熊さん相手に自分は一度も取れなかった、と。
そして他の試合でも食らいつく白波会。教え子との日々を思う坪口さん、後半になり落ち着いてきた太一、執念の原田先生。
それぞれ熱戦の準々決勝。
ここには、かるたを好きな人しかいない、と高揚する千早。
今回はここまで。
【今回の感想】
かなり盛り上がる対戦カードがそろった準々決勝。
ぶっちゃけこのメンツなら、どの組み合わせでも面白そうです。それほどのオールスターっぷり。
千早、新、太一、原田先生は言わずもがな。須藤さんは千早たちにとって因縁の実力者。坪口さんは去年の名人戦東日本代表。村尾さんはかつての名人戦挑戦者であり、新の兄弟子。そして猪熊さんはかつて四連覇した元クイーンというレジェンド。
新キャラとして唯一異質なのが猪熊さんですが、千早と当たったというのがベストでしたね。元クイーンで、しかも「感じ」が良い選手。だからこそ、この中で最も盛り上がる対戦。
それ以外の対戦カードも絶妙です。過去の戦績などから言っても興味深い対戦ばかりです。新と坪口さんは去年対戦済みで、復帰したばかりの新を坪口さんが負かしています。太一と須藤さんの因縁は、もちろん去年の県大会から。そこでは千早が須藤さんに勝ちましたが、太一はどうなるか。そして、白波会のボス原田先生と、南雲会エースの村尾さん。
実際、この準々決勝のほとんどの対戦が今後の展開にかなり影響しています。それほど重要で面白い戦いばかりということです。
とりあえず今回では決着が着きませんでした。
試合の展開以外にも、いろいろ好きなシーンはたくさんあります。
例えば、もはや名解説役となっている肉まんくん。千早対猪熊さんの試合に関して、大山札も札直も必要なのは練習、そして千早以上に練習している人間を知らない、との肉まんくんのセリフ。これまでの千早の練習を見てきた肉まんくんだからこその至言。
他にも、B級で勝ち上がったヒョロくんを見てやる気になった須藤さんと太一とか。こういった随所で存在感を見せるヒョロくんもさすがです。
あとそもそもで言えば、猪熊さんについて肉まんくんが、「感じがもっとよくなった若宮詩暢」と発言したことが、かなり盛り上げ要因になっていましたね。その言葉によって、相手のヤバさ、そして千早がどれほど成長したのかということを確かめる楽しみが強まりましたし。
とりあえず、超楽しい吉野会大会準々決勝はまだ続きます。
次回も面白い。
以上、ちはやふる三期4話の感想でした。
ブラッククローバー109話「空間魔道士の兄弟」【アニメ感想】
ブラクロアニメ109話の感想・レビューです。ネタバレありです。
フィンラル活躍回でした。長きにわたる兄弟の不仲が、今回ようやく解決したようです。
そしてフィーネスとフィンラルの今後はどうなるのか。私、気になります。
まだ盛り上がりが続きます。強敵がごっそり残っていますし。
【今回のブラクロ】
まずはヴァーミリオン邸。ミモザ、キルシュ、エンが連携し、エルフたちを攪乱しながら救助を進めます。しかしミモザたちの感知を潜り抜けて突如エルフが登場。動揺するミモザたちに対し、余裕のエルフは、そろそろ王も仕留められているんじゃないかと話します。
そして王の間。侵入してきたランギルスの空間魔法を食らい致命傷を負うランギルスの父。その場にはランギルスの母とフィーネスの姿も。王が光魔法で応戦しようとしますが、一瞬でランギルスの魔法で削り取られちゃいました。
ランギルスを止めようとしたフィーネスに攻撃が向けられそうになったところで、フィンラル登場。空間魔法で割って入り、フィーネスを助けます。続いて、ヤミとジャック団長も登場。まずフィンラルが父、母、フィーネスを空間魔法で避難させます。王はジャックのめちゃくちゃな攻撃に巻き込まれながら退避。
ランギルス対ヤミ・ジャック・フィンラル。
自動モードの強力な防御空間をふたつ発動しながら攻撃魔法を連発してくるランギルスに、ヤミたちは苦戦します。
まず防御空間を同時に破壊する必要があると考えるヤミ。そして、魔法の性質そのものを変化させて魔法を裂くことができるジャックが、空間魔法にも適応。
ジャックの裂断魔法とヤミの次元斬りによって、ランギルスの防御空間を破壊することに成功。しかし直後、ランギルスの攻撃魔法によって吹っ飛ばされるヤミとジャック。
残されたフィンラルは防戦一方。しかし防御を捨ててヤミとジャックを空間移動させたフィンラル。ジャックとヤミの連携で倒されるランギルス。
すると、例のごとくランギルスは暴走状態に。城を大きく削り取り、巨大な魔力を伴って宙に浮くランギルス。どう対処するか迷うヤミに、「もう終わりです」と答えるフィンラル。あんな我を忘れた状態では、自分のちっぽけな魔法に気づけない、と。そして、ひっそり背後から仕掛けた魔法によって目の前に空間移動させたランギルスをぶん殴るフィンラル。
本物のランギルスは、フィンラルの呼びかけに気づき、その差し伸べられた手を握りました。
手をつなぎながら2人して気絶しているフィンラルとランギルス。
その頃。白夜の魔眼アジト。
到着したパトリを迎えたのは、エルフ化したゴーシュとマリー。そこにライアも登場。城の惨状を見て王族たちの殲滅が順調だと考え、残された仕事について語るパトリ。城の台座に最後の魔石をはめ込み、王国全体を使った魔法を発動させること。禁術魔法の副作用である邪神を洗い流し完全な転生をするとのこと。
白夜の魔眼アジトを眺め、攻め込む気満々のヤミとジャック。
今回はここまで。
【今回の感想】
面白かったです。
王の間にちょうどフィンラルの家の関係者がいたのが良かったですね。特にフィーネス。彼女を助けたフィンラル、ヒーローしてましたね。家同士の問題とかいろいろありそうですが、2人の仲を応援します。
それとヤミとジャックは相変わらずの強さ。安心します。
とはいえ、ミモザチームはピンチみたいです。というかこのチーム、サポート要員ばかり集まって直接的な戦闘力が不安ですね。エルフと正面から対峙してしまった以上ヤバそうです。とすると、誰かが助太刀に来るんでしょうか。候補はたくさんいます。本命は、ここ数話登場していないユノですかね。あるいは復活したアネゴレオンとか。
ちなみに、パトリが「最後の魔石」って言ってたの、ほぼ間違いなくユノがつけているやつですよね。パトリはすでに手中にあると言っていましたが、ユノがエルフ化を克服しているのをたぶんパトリはまだ知らないでしょう。これからどうなるか楽しみです。
次回はアスタたちも最前線に加わるようです。これまでの流れから考えて、ゴーシュを救うことになるんじゃないでしょうか。
そろそろサードアイやパトリなどのボス連中との戦闘が近そうです。OP映像を見る限りでも面白そうな対戦カードがありますから、期待大ですね。
次回以降も楽しみです。
以上、ブラクロ109話の感想でした。
ライフル・イズ・ビューティフル5話「予選・イズ・エキサイティング」【アニメ感想】
ライフル・イズ・ビューティフル5話の感想・レビューです。ネタバレありです。
県予選が始まり、とうとうひかりの本領が発揮されました。
そして次回は他校からも注目され始めている雪緒の出番。
ようやくスポ根らしくなってきました。面白い。
【今回の射撃部】
とうとう県予選大会が開催。会場は、出場校でもある伊勢丘高校。
会場では選手たちがピリピリ。朝香の東雲部長はなんかいつも通りですが。
他の出場校にもいろいろクセが強そうなキャラが。伊勢丘のおかっぱ部長。桐谷第一のトイレ籠り部長、マスク女子、食欲女子。
打倒東雲ということで桐谷第一の朝倉部長にエリカがのっかったり、東雲に勝った一年として雪緒が他校から注目されていたり。
そして始まる第一射群。千鳥からはひかり、朝香からは副部長の黒井ミサが登場。
練習では良くて570点のひかり。しかし全国に行くためには610点は必要。そのため雪緒とエリカは「無理」と断言。
ひかりの初弾は10点超え。その後も10点以上を連発するひかり。となりの射座の黒井は練習試合と全然違うひかりに驚きます。
その後半分を過ぎても10点以下を出さず、全国トップクラスの点数のひかり。驚愕するエリカたち。今日のひかりは下半身が安定していると分析する鶴巻先生。本当に勝負強いとは思わなかったと苦笑いの東雲部長。
そして残り6発の段階でリズムが乱れ8点を出してしまったひかり。それをきっかけに乱れるか、それとも立て直せるか心配するエリカたち。
次のひかりの点数は10点超え。立て直したひかり。そしてそのまま終了。
第一射群終了時の暫定順位は、1位黒井(613点)、2位ひかり(611点)。泣いて喜ぶひかり。
その後すぐに第二射群が開始。千鳥からは雪緒が参戦。
となりの射座になった桐谷第一のマスク女子・榎本こまちが、雪緒に勝負を挑みます。それに対して「どうせ誰も私には勝てない」と受けて立つ雪緒。
今回はここまで。
【今回の感想】
ようやくですね。ひかりの活躍が見れました。まだその強さの理由はよくわかりませんが。
それと、いまいちこの大会のルールがまだよくわかりません。団体戦とか個人戦とか、何位までが全国出場なのかとか。一応いまのところひかりが先に行ける可能性は高いようですね。
そして次回は第二射群。雪緒の番です。なんかもう完全に強キャラ感満載ですね。
ちなみに他校のキャラの中では伊勢丘のおかっぱ部長が特に気になります。かわいいから。
次回も盛り上がりそうです。
以上、ライフル・イズ・ビューティフル5話の感想でした。