因果交流電燈

本とアニメを題材にしていろいろ語るブログです。

防振り 10話「防御特化と出撃。」【アニメ感想】

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。アニメ10話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

引き続き第四回イベント。

楓の木のメンバーがそれぞれ「集う聖剣」や「炎帝ノ国」のメンバーと交戦。

そしてこれまで防衛ばかりだったメイプルもようやく出撃。

 

予想以上に白熱した戦いが繰り広げられていました。面白かったですね。

 

 

 

【今回の防振り】

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©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会

 

引き続き、第四回イベント。

 

順位を上げるため、ふたたび単独で他ギルドのオーブを奪いに行くサリー。できるだけ早く中小規模のギルドからポイントを稼ぐのが目的。

その負担を気にしてか、カナデも攻めに行くことに。

 

そしてメイプルとマイ&ユイに拠点防衛を任せ、クロム、イズ、カスミはオーブを取り返しに来た敵を迎撃。

 

そこから各自激戦。

カナデやクロムは新スキルを活かして活躍。

カスミは第一回イベントで戦ったことのある炎帝ノ国のシンと交戦。

 

そしていくつものギルドを襲撃したサリーは、フレデリカ指揮の集う聖剣の集団に包囲されピンチ。

さすがに疲労困憊のサリー。メイプルに「死ぬかも」とメッセージを送ったうえで戦闘へ。

以前フレデリカに披露したスキルのブラフを利用しながらなんとか応戦するも、さらに増援が到着して絶体絶命。

 

そのとき、サリーを助けにメイプルが颯爽登場。

機械神とヒドラの範囲攻撃で周囲の敵を一気に殲滅。

しかしそこでフレデリカが緊急連絡。

 

フレデリカからの連絡を受け、メイプル不在の楓の木拠点を襲撃にきたドレッド。

防衛はマイとユイのみ。拠点が襲撃されていることをメンバーに連絡。

マイ&ユイは2人がかりでなんとかドレッドと張り合ったものの、とうとう敗北。

 

ドレッドがオーブを手にしようとしたとき、メイプルとサリーが到着。

「身捧ぐ慈愛」で防御を固め、シロップの「大自然」と「捕食者」で攻撃。

ドレッドは反撃したものの、敗北。

 

そのとき、メイプルが「身捧ぐ慈愛」使用時に防御貫通攻撃に弱いことを知り、何か考え込む様子のサリー。

 

とりあえずマイ&ユイとメイプルのおかげで拠点のオーブを守ることに成功。カスミもシンとの戦闘に無事勝利。

そこでプランを変えることにした楓の木。サリーが集めた他ギルドの拠点やフィールドの情報をもとに、メイプルが攻めに転じる作戦。メイプルの護衛はマイ&ユイ。

 

他ギルドを次々に襲うメイプル、マイ、ユイ。

次の標的は炎帝ノ国。

 

襲撃してきたメイプルたちと交戦する炎帝ノ国のマルクスミザリー。トラップによって時間稼ぎを目論むも、メイプルたちを止められず。

しかしそのときミィが登場。

 

向かい合うメイプル・マイ・ユイとミィ・マルクスミザリー

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

 想像以上に面白かったです。

 

今回はまず炎帝ノ国とでも交戦するのかなと思ってましたが、集う聖剣のトップ連中ともガッツリ交戦するとは。

しかも味方側にも被害が出るまさかの展開。かなり盛り上がりました。

そんな混戦状況だからこそメイプルの安心感が際立ちましたし。

 

まず、前回大活躍だったサリーが今回追いつめられたのがけっこう意外でした。

でも散々暗躍して疲労していた状態で、しかもその相手がフレデリカたち集う聖剣だったというのは納得できる展開ではあります。

そしてそこに助けに来るメイプル。まさに理想的。

 

さらに、マイ&ユイがまさかの敗北。

楓の木の中では一番初心者でしたし、相手はトッププレイヤーのドレッド、しかもメイプルがいなかった以上防御面がザルだったので仕方ありませんが、まさか負けるとは。

でもその分、メイプルの護衛として攻撃班に加わってからはいろいろ活躍してくれました。次回もまだ活躍の機会はありそう。

 

メイプルが防衛に徹して敵を返り討ちにするというのも面白かったですが、今回から攻撃に転じたのでさらに活躍してくれそうで良かった。

回数制限がある「悪食」や「暴虐」をまだ全然披露していませんから、ここからはそれが見所でしょうね。

特に「暴虐」を使って人間をやめるメイプルは楽しみ。

 

次回はまず炎帝ノ国のミィたちとの戦いがメインでしょう。

それに加えて、集う聖剣との全面戦争もあるのかな?願わくば、幹部連中とのタイマン展開になってほしいところです。メイプルをできるだけ温存するというのが楓の木のひとつの作戦でしたし。

もしそうなれば、ここまで散々因縁があるのでフレデリカはサリーと。ドラグはまだ楓の木と戦っていませんが、なんか雰囲気的にクロムと戦いそう。ドレッドはどうでしょう。マイ&ユイとの再戦もアリですが、カスミかな。そしてイズやカナデは雑魚敵の掃討とか。

そして次々回、メイプルとペインが決戦って感じになったらいいな。

 

今回、メイプルが「身捧ぐ慈愛」使用時に防御貫通攻撃に弱いということがかなり強調されていたので、そこらへんを突かれて何かしらピンチになりそうではありますね。それこそペインにやられるとか。

 

とにかく、かなり盛り上がってきました。次回も楽しみです。

 

以上、アニメ防振り10話の感想でした。

 

 

 

ブラッククローバー125話「帰還」【アニメ感想】

ラクロアニメ125話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

アジトに戻った黒の暴牛のみんながワイワイ盛り上がる回でした。

ここ最近ずっと続いていた死線や窮地を乗り越え、ようやく戻ってきた日常。

 

つまり、ほのぼの回でした。

 

とりあえず今回はネロとノエルが可愛かったのでオールオッケー。

 

 

 

【今回のブラクロ】

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© 田畠裕基集英社テレビ東京ブラッククローバー製作委員会

 

一連の騒動を乗り越え、アジトに戻った黒の暴牛。

 

しかし、アジトの内部構造がわからなくなったというヘンリー。

そこで全員の要望を聞いてより住みやすいアジトを再建することに。

 

ネロが別の部屋になったらもう朝起こしてもらえないと残念がるアスタ。

鳥の姿だったとはいえアスタとネロがずっと同じ部屋だったことに衝撃を受けつつ、アスタと隣の部屋になることを密かに望んでいるノエル。

 

ヘンリーが考えている間、アジトで飼っていたヤミのペットを捕まえに行くことに。

アスタとノエル、ネロが同じ組。

喧嘩しつつも仲が良さげなアスタとネロのやり取りを見てモヤモヤしたり、アスタと2人きりになって動揺したりするノエル。

 

その後、ヤミのペットたちに次々に襲われる黒の暴牛。

しかし結局は、ペットたちはみんなに甘えたがっていただけらしい。ただしアスタは除く。

 

そしてようやくヘンリーが完成させた新アジト。外観がド派手だったり部屋がみんな一緒だったり滅茶苦茶で却下。

結局はこれまで通りのアジトに。

 

あらためて、黒の暴牛の仲間になれたことを喜ぶアスタ。そしてその気持ちはみんなも同じ。

そして今後の任務である悪魔の調査にやる気。

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

久しぶりの全面的なほのぼの回でした。内容なんてほとんどありません。

ここまでの緩さ、アニオリっぽい感じがしますね。でも面白かった。

 

美少女になったネロとアスタのこれまでのことを考えてノエルがいろいろやきもきする、というまさに期待していた話が見れたので良かった。

アスタとネロはなんかもう熟年夫婦みたいな感じになっていました。そりゃノエルも焦りますよ。

こうなってくると、ノエルとネロが2人きりでいろいろ話すエピソードが欲しくなりますね。そして結局2人はすごい仲良くなる、みたいな。

 

あと、マグナとラックの喧嘩はいつも通りのことで少々マンネリ気味でしたが、今回のサイヤ人同士の戦いみたいな進化版はちょっとおもしろかった。

 

次回はヤミとシャーロットの話みたいです。

どんな感じになるんでしょう。エルフ化したときにはヤミと戦ったり共闘したりしていましたが、そのことをシャーロットがどう思うのか。

ヤミは基本的には朴念仁ですが天然ジゴロな面もあるので、そこらへんで一波乱あったりするのかな。

 

この感じだと悪魔調査や他国との戦いなどの本格的な新章に入る前に、OPに映っていたゴードン家族やドロシー団長とのエピソードがありそうですね。

 

とりあえず次回も楽しみです。

 

以上、ブラクロアニメ125話の感想でした。

 

 

 

ブラッククローバー124話「ネロ、追懐そして…後編」【アニメ感想】

ラクロアニメ124話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

前回に続き、ネロ=セクレを語り部とした総集編でした。

新規シーンもほとんどありませんでしたし、今回の感想はかなり簡潔に。

 

次回からようやく新章突入です。どうやら息抜き回っぽいですが。

 

 

 

【感想】

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© 田畠裕基集英社テレビ東京ブラッククローバー製作委員会

 

前回はセクレとルミエルを中心とした500年前の追憶でした。

そして今回は、セクレが鳥のネロになってアスタを見つけてから悪魔を倒すまで。

 

といっても、今回扱われていたのはエルフたちや悪魔との最終決戦がほとんどでした。つまり、最近の話の総集編そのまま。

 

正直に言えば、ネロの正体がセクレだとわかった今、物語序盤から登場していたネロがアスタと共に行動していたときどんな気持ちを抱いていたのかなどがやはり一番知りたいところですが、そこまで描こうとしたら何話かかるかわかりませんよね。

そこらへんは今後物語が進む中でその都度明かされたりしてくれるんでしょうか。そうなればいいな。

 

今回で総集編が終わり、次回からふたたび本編に戻るようです。

予告を見る限り、ネロのナレーションは真面目ですが、中身はそこそこ緩い感じ。ここ最近ずっとシリアス回が続いてきたので、ほのぼのとした息抜き回でしょうね。

 

次回も楽しみです。

 

以上、ブラクロ124話の感想でした。

 

 

 

虚構推理 9話「鋼人七瀬攻略議会」【アニメ感想】

アニメ虚構推理9話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

鋼人七瀬まとめサイトを舞台として始まった鋼人七瀬攻略議会。

4つの解決を考えたという琴子。

今回はその中の第一。寺田刑事殺害事件に焦点を当てた「振り子解決」について。

 

今回からガッツリ推理・解決篇に入りました。

琴子の推理がひたすら語られるという回でしたが、単調に感じることはなく、面白かったですね。

 

 

 

【今回の虚構推理】

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©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会

 

鋼人七瀬攻略議会が開始。まとめサイトへの書き込みを始める琴子。

 

まずは鋼人七瀬という亡霊の存在への疑問を提示。そこから具体的な推理へ。

 

鋼人七瀬事件の様相を一変させた寺田刑事殺害事件

その殺害状況から、犯人は亡霊としか考えられないと思われるようになった。

 

しかしそれこそが犯人の目的。

犯人は寺田刑事を殺害するために鋼人七瀬という亡霊をでっち上げた

 

優秀な寺田刑事を誘い出すため、犯人はネットの一部で噂になっていた鋼人七瀬に扮して連続傷害未遂事件を起こした。

普通の警察はその調査に本気で乗り出しづらい。だが、些細な犯罪の予兆も見逃さない優秀な刑事である寺田は、独自に鋼人七瀬事件を調べ始めた。

これは犯人の狙い通り。

 

そして犯人は、鋼人七瀬の手掛かりを得たと寺田刑事に連絡し、ひとりで来るように仕向けた。

犯行現場となったガソリンスタンド跡地へ。

 

犯人はロープとフック、おもりでつくった振り子をガソリンスタンドの天井に仕掛けた。

そして現場に到着した寺田刑事を所定の位置に誘い出し、リモコン装置で振り子仕掛けを作動。

時刻は深夜であり視界は悪い。寺田刑事は為すすべもなく、おもりを顔面に受けた。

これが無抵抗で寺田刑事が殺害された理由。

 

ただ寺田刑事が正面から殺されたのが犯人の意図によるものだったのか、それとも偶然だったのかはわからない。

 

ここで疑問。

鋼人七瀬と振り子仕掛けなぜ犯人はそのような手間を取る必要があったのか?

 

答えは、捜査対象から外れるため

寺田刑事の殺害状況だけから推測される犯人像は、寺田刑事に勝る腕力を誇り、真夜中に2人きりでいても不自然ではない、顔見知りの男性。

 

つまり真犯人はそれとは真逆の特徴をもつ人間。犯人は女性

 

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©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会

 

女性が捜査対象から外されるような殺害状況をつくるため、鋼人七瀬という亡霊がでっち上げられた。

 

そのためトリックがわかれば条件が絞られる。

寺田刑事の身長を知ることができ、真夜中に寺田刑事を呼び出すことができ、不審な事件が起きれば寺田刑事が捜査に動くと予想できる人間。

 

これらの条件が当てはまるのは、寺田刑事と同じ署に務める女性警官

殺害動機については想像の域を出ないが、殺害方法の周到性などから考えて粘着的な感情のもつれと推測できる。

 

鋼人七瀬は亡霊などではなく、寺田刑事を殺害する罠のため創り上げられた殺人装置である

 

以上が琴子の第一の解決。

 

名指しはできなくとも犯人像を絞ることで説得力が生まれ、まとめサイト掲示板でも流れが一変。

鋼人七瀬に殺されながら琴子支持の未来を掴んでいる九郎のおかげ。

 

ちなみに、琴子が指摘した犯人像がそのまま自分に当てはまっていることにツッコむ紗季。

 

しかし第一の解決支持の流れは続かず。掲示板では否定的な意見が一気に増加。

九郎と同じ未来決定能力を持つ六花さんのせい。

そもそも鋼人七瀬支持派の流れを根付かせ、今もまとめサイトを維持できる未来を掴んできている六花さんが有利。

 

それでも勝つ気の琴子。

まだ4つの解決の中のひとつを提示しただけ。一部でも信じてもらえば十分

 

続いて、第二の解決を仕掛ける琴子。

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

ついに琴子による推理が始まりました。 コナンばりのセリフ量でしたね。

 

「振り子解決」という物理トリックメインの、なかなか地味な第一の解決。

六花さんの妨害もあり、結果的にはあっさり棄却されてしまいました。

 

実際、もしこれがミステリの最終的な解決だったとしたら物足りなくてしょうがないでしょう。

でも何よりも大事なのは、鋼人七瀬という亡霊の存在を否定することですから、その点においてまず物理トリックというのは妥当なのかもしれません。

 

第一の解決では、一番のネックである寺田刑事殺害事件こそが犯人の真の目的だったということにしたのが上手いところですね。

寺田刑事を殺害するための手段のひとつとして鋼人七瀬による傷害未遂事件が回収されることで、困難が回避されつつミステリのような面白さが生まれます。

 

その代わり、寺田刑事を殺害するためになぜわざわざそんな仕掛けを用いる必要があったのかという疑問も生まれたわけですが、その理由が偽の犯人像を作り出し捜査対象から外れるためという比較的現実的なもの。その意味で納得はしやすい。

 

現実的な理由と突飛な方法が結びつけられることで、面白いと同時に説得力のある物語の出来上がり。

ただ今回の第一の解決では、面白さはそれなりに有効だったものの、リアリティに基づく納得の面が弱かったようです。

 

寺田刑事が鋼人七瀬事件を犯罪の予兆と見なして独自に調べ出したとか、寺田刑事が好意を持っていた女性警官がいるなどの真実も適度に含まれてはいたんですが、そのへんのリアリティはサイト閲覧者には伝わらないですし。

寺田刑事周辺の警察に対してはなかなかの説得力をもったでしょうが。

そして紗季が犯人像に当てはまるというのは琴子なりの嫌がらせですね。

 

結局、面白さと説得力、この2つの間を上手く行ったり来たりするのが、鋼人七瀬攻略議会の鍵。

やっぱり琴子がやろうとしているのは探偵や警察の捜査よりミステリ作家の創作の方にはるかに近いということでしょう。

 

 

第一の解決は棄却されてしまったわけですが、これが後にどう影響してくるかが今後の見所ですね。

 

次回は第二の解決。期待です。 

 

以上、虚構推理9話の感想でした。

 

 

 

ランウェイで笑って 9話「好敵手(ライバル)」【アニメ感想】

『ランウェイで笑って』アニメ第9話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

千雪を芸華祭のショーモデルに誘った育人。

しかしその計画は千雪と心の再会をきっかけとして変更を迫られることに。

それでも育人は家族の後押しもありつつ、遠をぶっ潰すために奮闘。

 

今回で準備が終わり、次回から芸華祭です。

相変わらず育人の気持ちはフラフラしていましたが、今回千雪がいろいろ掻き回してくれたおかげで盛り上がる構図が出来上がりました。

 

 

 

【今回の『ランウェイで笑って』】

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©猪ノ谷言葉・講談社/ランウェイで笑って製作委員会


パリのオーディションが全くうまくいかず落ち込んでいた千雪に、ショーのモデルとして出てほしいと頼みに来た育人。

 

千雪のイメージである「風」をテーマに選んだ育人。だからショーのメインは千雪だという育人の言葉を聞きうれしそうな千雪。

 

その後、育人が柳田と微妙な関係のままだと知った千雪は、半ば強引に育人を連れて柳田のアトリエへ。

そこで心と千雪が再会。柳田は不在。

 

五十嵐に連れられモデルの仕事へ向かおうとしている心に、「本気なら今抵抗しろ」と叫ぶ千雪。

 

心の言葉に全く聞く耳を持たず、千雪を底辺モデルと馬鹿にし、しかも育人の弱みに付け込もうとした五十嵐に、千雪は怒り心頭。

育人に許可をとったうえで、自分が心のショーに出ると宣言。「ハンデ」である自分を背負いながらも心が結果を出せば何も文句はないでしょ、と。

心が芸華祭でトップを取れなければ大学を辞めモデルに専念することを条件に、その提案にのった五十嵐。

 

「ライバル」となった育人と千雪。

本気の育人と戦いたいから遠慮しないでと言う千雪。

遠慮ではなく、ただ千雪と心に報われてほしいと密かに思う育人。

 

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©猪ノ谷言葉・講談社/ランウェイで笑って製作委員会

 

自分の芸華祭へのモチベーションが、心の将来と比べたら軽すぎるという思いを抱きながら、母の見舞いに訪れた育人。

しかし、育人のファッションショーを見に行くことが母の死ぬまでにやりたいことだと聞き、さらに家族みんなで応援に行くと告げられると、「負けられない」と奮起した育人。

 

千雪メインで考えていたショーがご破算になったため育人はあらためてテーマやデザインを考え直すことに。

メンズとウィメンズの「調和」をテーマに設定。しかし、いざデザインしてみるといまいちピンと来ない様子。

 

その後、モデルの手配などのために芸華大に来た育人は遠と遭遇。

無視して通り過ぎた遠を呼び止め、デザイナーとして遠に勝つつもりだと宣戦布告。

 

直後、遠のチーム参加を断られた龍之介に出会い、育人は自分のチームに入らないかと勧誘。龍之介はそれをあっさり拒否したものの、「ぶっ潰したい人がいるから」力を貸してほしいとの育人の言葉を聞き、アドバイスだけはしてあげることに。

メンズ服専門の龍之介のアドバイスを受け、またデザインを全部考え直すことにした育人。「調和」というテーマが遠と同じだと龍之介から聞きながらもテーマを変えず、真向勝負を選択。

 

その後、育人も心も遠もギリギリまで準備。そして迎えた芸華祭当日。

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

育人vs心&千雪vs遠の三つ巴の構図が出来上がりました。育人と千雪は初めて敵として戦うことになります。

 

これでようやく舞台が整いました。あとは芸華祭本番で盛り上がるだけ。

 

とはいえ、肝心の育人の好感度はダダ下がりのままです。

前回と同様、今回も相変わらず育人はブレブレでした。

心のために自分は今回勝てなくていいやとか思ってたくせに家族が見に来ると知った途端負けられないと急にやる気になったり、遠が態度を変えたのを見た途端いきなりイキリ出したりしていました。

こいつには芯というものがないのか。

 

もはや心&千雪や遠の方を応援したくなります。

今回は千雪までもが敵になってしまった以上なおさら育人に魅力はありませんし。

 

ちなみに原作漫画と比較してちょっと気になったところがありました。最後の龍之介と育人のやり取り。

アニメでは、自分のチームに入らないかともう一度確認したうえでデザインを破り捨てた育人に龍之介が驚いていました。でもこれだけだとなんか滑稽です。まるで笑顔でデザインを破り捨てたのがカッコいいみたいになっちゃいますから。

原作ではもっと詳しく描かれています。最初のデザインは「凡庸」だったくせに、メンズ服のアドバイスを聞いた途端すぐにウィメンズ服の知識と合わせて次々にアイデアを思いつく育人を見て、龍之介は驚いていました。だからこそ育人からチームに入らないかともう一度確認されたとき戸惑っていたわけです。そして最後には「一瞬迷った」と龍之介は笑っていました。

 

アニメでは育人のセンスや能力が垣間見えるシーンがとことんカットされている気がします。だからなおさら育人がただのイキり馬鹿に見えちゃうという。

まあブレブレなのは変わりませんが。

 

次回から芸華祭本番です。

育人、心&千雪、遠の中で誰が勝つのか。楽しみにしましょう。

 

以上、『ランウェイで笑って』9話の感想でした。

 

 

 

防振り 9話「防御特化と第四回イベント。」【アニメ感想】

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。アニメ第9話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

ギルド対抗の第四回イベントが開始。

集う聖剣や炎帝ノ国も巻き込みながら、サリーがひたすら暗躍していました。

あと、炎帝の意外な一面も見れたり。

 

前回はメイプルが大暴れしていましたが、今回はサリーの独壇場って感じでした。

 

 

 

 

【今回の防振り】

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©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会

 

それぞれが第四回イベントのための準備に励む中、楓の木を偵察する集う聖剣のフレデリカ。

偵察に気づき、勝った方が情報を渡すという条件でフレデリカに決闘を申し込むサリー。渡すのは炎帝ノ国の情報だけということで決闘を承諾するフレデリカ。

 

サリーとフレデリカの決闘。

フレデリカの多重攻撃魔法をひたすらしのぐサリー。

サリーのスキル「攻撃誘導」や「流水」など、ある程度情報が集まったと判断したところでフレデリカは降参。炎帝ノ国のミィ以外のプレイヤーに関する情報を提供。

 

自分のスキルを少し見せてしまったことを悔いつつ、サリーの秘密を知ることができたことや、炎帝ノ国の情報を流せたことにとりあえず満足し引き上げていくフレデリカ。

しかし実はサリーが決闘で見せたスキルはブラフ。技量だけで嘘のスキルを相手に信じさせることに成功。

 

第四回イベントの説明。

要は、各ギルドが所有するオーブの奪い合いによるポイント制。自ギルドのオーブを守りつつ、他ギルドのオーブを積極的に奪いにいくことが大事。

 

人手が足りないことや、メイプルのスキルに回数制限があるのがバレることを心配するサリー。

とりあえず、拠点防衛にはメイプル、ユイ&マイ、カナデ、イズ、攻撃にはサリー、カスミ、クロムがつくことに。

 

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©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会

 

第四回イベント開始。

楓の木の攻撃班はサリーを中心に次々に他ギルドのオーブ奪取に成功。

 

集う聖剣

ドラグやフレデリカが拠点防衛。

攻撃班のドレッドがサリーと遭遇。互いにスピード重視。一戦交えたものの、すぐにドレッドは離脱。

 

炎帝ノ国

トラップが得意なマルクスたちが防衛。

攻撃班のミィが他ギルドの襲撃に成功していたとき、乱入してオーブを奪っていったサリー。

すぐにサリーを追ったものの取り逃がしてしまい、普段の凛々しさの欠片もなく涙目になりながら自分の不甲斐なさを嘆くミィ。

 

楓の木拠点

攻撃に出ていたサリーたちも戻り、オーブを奪い返しに来た敵を8人そろって迎撃。

天使メイプルの防御スキルを軸に、あっという間に制圧。

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

 相変わらず面白かったです。

 

終始サリーが活躍していました。

今回のフレデリカへの決闘申し込みを見てあらためて思いましたが、サリーは積極的に憎まれ役を担ってくれている気がしますね。

主人公最強ものにありがちで賛否が分かれる「イキリ」的要素がサリーに集中しているおかげで、メイプルはただの天使のままでいられるという。

ゲーム玄人だからというのもあるんでしょうが、メイプルの人柄を知っているサリーが自ら進んでそうした役割を買って出ているところもあるんでしょう。もはや完全に保護者。

 

そんなサリーが早速トッププレイヤーであるフレデリカ、ドレッド、ミィと交戦するという盛り上がる展開になりましたが、どれも決着はつかず。

少なくともミィやペインとはメイプルがガッツリ戦ってほしいところです。

 

そして炎帝ミィが実は弱気で泣き虫な女性だと判明。

まああれだけわかりやすく頼もしいリーダー然とした姿が描かれていたら何かしら裏があるだろうとは予想できますよね。

こうした伏線がある以上、そんなミィの裏の顔を知って密かに仲良くなりそうなのがメイプルでしょう。次回あたりそういう展開になったらいいな。

 

楓の木の他のメンバーに関しては、イベント前の準備の中でイズがメイプルやサリーが持っているのと同じユニーク装備を手に入れたっぽいですね。「破壊不可」とか言ってましたし。

楓の木のメンバーはほぼ全員が特殊な装備やスキルをゲットしている感じです。こうなってくるとカスミだけが唯一普通のままに思えます。

 

ちなみにですが、今回サリーたちに最初にオーブを奪われ、その後取り返しに行って返り討ちにあっていたギルド。その中心にいた連中は、第一回イベントでメイプルに最初にやられていたプレイヤーですね。

一番最初にメイプルに倒されたキザ野郎と、その直後ジェットストリームを仕掛けていた3人。

もはやメイプルにやられるのがお約束になってきちゃっています。なんという悪運。

 

今回始まった第四回イベント。トッププレイヤーみんなと直接絡むことになる大事なイベントですから、次回で終わるのは考えにくいですね。

次回はまず炎帝ノ国と戦い、次々回で集う聖剣と戦うといった流れになりそう。メイプルやマイ&ユイあたりの大活躍が見たいところ。

 

次回も楽しみです。

 

以上、アニメ防振り9話の感想でした。

 

 

 

ちはやふる3 第21話「ひともをし」【アニメ感想】

ちはやふるアニメ3期21話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

名人戦・クイーン戦の翌日、高松宮杯でいきなり新vs太一の戦いが実現しました。

その頃、別の大会では千早vs須藤さんの試合。

まさに因縁の戦い。

 

新章突入にふさわしい面白い回でした。

 

 

 

【今回のちはやふる

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©末次由紀講談社・アニメ「ちはやふる」プロジェクト2019

 

太一が抜け駆けをして高松宮杯に出ることを知った千早。しかし以前のように騒ぐことはせず、「言えないのが太一」となんとか納得。

千早だけは太一の事を考え続けてあげてとお願いするかなちゃん。

 

ホテルに帰った太一。考えるのは、新とどう戦うか。

 

高松宮杯

周防名人への宣戦布告で一躍有名人になり注目される新も参戦。

そんな新に太一は「よろしく」とだけ一言。

 

同じ日、東京に戻った千早たちは新春かるた大会に参加。

出場者の中には田丸兄妹というクセ者が。B級の妹はヒョロ君と、A級の兄は千早と対戦。兄妹そろって対戦相手にウザイ絡み。

しかし千早は一切動じずいつも通りの強さ。

 

高松宮杯4回戦。ついに新と太一の対戦が決定。

ちょうどそのとき勧学館を訪れていた周防名人も観戦。

試合前は緊張気味の太一と新。しかし、原田先生の練習相手として新になりきっていたことを思い出し笑う太一。

いざ試合が始まると、新は珍しく揉めたりしながらもいつも通りの落ち着いたかるた。

一進一退の試合を繰り広げる2人。

千早に何か言ったかと太一が尋ね、それを真っ赤になりながら肯定する新。

そのとき太一が送ってきた札は「ちは」。

千早の「手に入れたいものほど手放す」という言葉を思い出す新。

 

新春かるた大会。

B級優勝は田丸妹。ヒョロ君は無事負けた模様。

そしてA級決勝戦は千早vs須藤さん。高校選手権東京予選決勝以来の因縁の戦い。

勝ったのは千早。悔しそうな須藤さん。

 

その頃。京都からの新幹線で眠る太一の目には涙。ちゃっかり周防名人は太一の前の座席。

 

新春かるた大会

優勝:千早

高松宮杯

優勝:村尾さん、準優勝:新、四位入賞:太一

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

今回のメインは2つの因縁の戦い。

 

まずは新と太一。ついに公式戦でぶつかることになった恋敵同士。

最初こそ若干ピリピリしていましたが、いざ試合が始まったら互いに全力を出せていた感じです。

とはいえ、新が太一への負の感情をすでに乗り越えて試合を楽しんでいたように見えるのに対し、太一はダークサイドに踏み込みかけている感があるのが面白い。

しかも、太一による「ちは」の送り札という事実上の宣戦布告。

今回は新が順当に勝ちましたが、これはまだ前哨戦に過ぎないと思わせてくれる戦いでした。

 

そして、千早と須藤さん。

新春かるた大会の方も試合描写こそ少なかったですが面白い展開になっていましたね。

須藤さんといえば肉まんくんや太一との公式戦の印象が強くなっていますが、もとはといえば千早に団体戦で負けたのが因縁の始まりでした。

これまで須藤さんがなんだかんだ一番気にしてきたのも千早って感じがします。ことあるごとに千早の試合を注目して見ていましたから。

 

思えば、須藤さんってかなり対戦経験が豊富ですね。

詩暢には負け、原田先生には負け、坪口さんには勝ち、理音にも勝ち、肉まんくんには2連勝、太一とは勝ったり負けたり、そして千早には2連敗。

新や村尾さんとの戦いも見てみたいですね。

そしてこの中で千早には2連敗しているというのがなかなか面白いところです。須藤さんが活躍すればするほど、そんな須藤さんも千早には勝てないということで千早の主人公感が際立ちます。

 

前回までの名人戦・クイーン戦で一区切りだとするならば、今回から新章。ある意味原点回帰とも言える因縁の戦いでスタートしました。

 

次回以降も楽しみです。

 

以上、ちはやふるアニメ3期21話の感想でした。