炎炎ノ消防隊11話「第8特殊消防隊結成・最強の火消し」【アニメ感想】
炎炎ノ消防隊11話の感想・レビューです。ネタバレありです。
前々回、前回と続きかなり盛り上がりました。今回は過去編を挟みつつ、次の展開へ繋げる回でした。やはり面白かったです。
一番の見所は、ベニマルの早速の再登場と戦闘シーンでしたかね。
【今回の炎炎ノ消防隊】
過去の資料から白装束たちの手掛かりを得た第8。
問題となったのは第8が初めて出動した事件。
そこで第8の設立当初について話題に。ヒナワ中隊長の口からその設立秘話が語られるのでした。
東京皇国軍の軍人だったヒナワ。
その後輩としてマキの姿も。ヒナワはマキの努力を認めつつ、優しすぎるがゆえに軍人には向いていないと評していました。
そんなヒナワには、同僚であり友人でもあるトウジョウ(灯城)がいました。
2人の話題は銃の洗礼。どうせ撃たれるなら洗礼された銃がいいと語るトウジョウ。納得できない様子のヒナワ。
ある夜、突如トウジョウに人体発火現象が起きます。
同室だったヒナワに、意識を失う前に自分を撃つようにトウジョウは叫びます。
銃を構えるヒナワ。「撃たれるなら洗礼された銃がいい」とのトウジョウの言葉が脳裏をよぎります。
ヒナワはどうしても撃つことができませんでした。
直後、部屋に飛び込んできた軍人たちによってトウジョウは撃たれました。
なぜ撃てなかったのかとヒナワは後悔するのでした。
トウジョウの銃を形見として受け取ったヒナワ。
街を歩いていると、ヒナワは人体発火事件の現場に出くわしました。
そこには当時一般消防隊員だったオウビの姿が。
到着した第3に状況を報告するオウビ。
焔ビトは2人。一方は好戦的で逃走中。もう1人はおとなしいとのこと。
第3は「点数が高いから」と、逃走中の焔ビトを優先。
おとなしい方の焔ビトになってしまった男性の奥さんは、早く楽にしてやってほしいと頼みます。しかし第3は聞く耳を持ちません。
そこでオウビも進言。しかし認められず。
オウビは奥さんに、自分が責任を持って旦那さんを鎮魂すると約束。
その姿を見ていたヒナワ。オウビに話しかけ同行。
焔ビトとの戦闘経験を問うオウビ。
ヒナワはトウジョウの件を話します。
自分は聖陽教の信者ではないが、洗礼されていない銃ではどうしても撃てなかったと。
死にゆく焔ビトに何をしてあげられるかが重要だとオウビは説きます。
その話を聞き、ヒナワは焔ビトの鎮魂を自分で行うことに。
トウジョウのことを思いながら、ヒナワは引き金を引きました。
鎮魂後、オウビはヒナワのことを「勇者」と評し、それに対してヒナワはオウビを「王」と言いました。
オウビは自分で特殊消防隊をつくり、焔ビトの秘密を明らかにすることを決意します。
〈命を大事にできる〉人間が必要だと、オウビはヒナワをスカウト。その時が来たら声をかけてほしいとヒナワは承諾。
その後、実際に特殊消防隊をつくったオウビ。仲間はヒナワのみ。
そこでヒナワは第8の信念にぴったりの人材として軍時代の後輩であるマキを推薦するのでした。
回想終り。
肉の壁として採用されたわけではなかったと喜ぶマキ。
問題の第8最初の現場について。
焔ビト化したのは全身白ずくめ。現場には赤いクロス。
遺留品を慌てて取りに来た被害者の勤め先。
そしてその会社は今も第7の管轄地に存在。
浅草を闊歩するベニマル。
街の住民は皆ベニマルに話しかけています。
第7のアジト(?)に、伝導者関係の情報のためのガサ入れとして乗り込む第8。
人体発火現象が人為的に起こされていることをひとつの理由として協力を要請するオウビ。
しかしベニマルは、それは皇国の言い分であって自分は人為的な発火を見たわけではないと突っぱねます。
そこに食って掛かるシンラ。
強すぎるベニマルを町の火消しとして認めさせたのではないか、今度は自分がベニマルを倒して認めさせると宣戦布告。
しかしその瞬間、火事が町で起きます。
出動するベニマル。
焔ビトの正体は、さきほどベニマルに話しかけていたカンタロウとのこと。
「祭り」と称して、ド派手に民家ごと焼き払いまくるベニマル。
ベニマルの能力を不思議に思う第8。
第7中隊長が親切に解説。
ベニマルは、第三世代の発火能力と第二世代の炎の操作能力、そのどちらも兼ね備えた「煉合消防官」らしいです。
優しい微笑みと悲し気な表情を見せつつ、焔ビトを鎮魂するベニマル。
町のおばあちゃんから話を聞くシンラ。
町を壊すのは祈りと同じく、焔ビトへの手向けだと。
浅草の住人は、どうせ鎮魂されるならベニマルがいいと集まっている。
その話を聞き何かを思うシンラ。
今回はここまで。
【今回の感想】
今回も濃かったですね。面白かった。
オウビとベニマル、2人の大隊長の信念が描かれた回でした。表面的な手段こそ違うものの、2人の信念にはどこか似たものがあったように思えます。
過去編はどんなに良い話でもリアルタイムで視聴していると少し物足りない気分になってしまうものですが、今回は前半を過去編、後半をベニマルの戦闘シーンのお披露目にすることで、かなり充実していた印象です。
さすがです。
オウビとヒナワの設立秘話、良かったですね。2人の「良い兄貴」感が増しました。
主人公にとって頼りになる先輩や上司、兄貴が上手く描かれていると、その作品は一層重厚なものになると思います。
特にオウビの信念とそれに由来したカリスマ性がよくわかりましたね。
細かいところで言えば、第3が焔ビトを「2体」と発言した直後にオウビが「2人」と言い直しているところに、オウビの信念が表現されていますね。
ヒナワとの会話では、オウビの言葉が響きました。もうオウビは完全な名セリフ製造機と言えます。
そして、ベニマルです。
完全な江戸っ子ですね。なぜか銀魂の「歌舞伎町四天王編」を思い出しました(僕が銀魂で一番好きな長編です)。
シンラが宣戦布告したのはワクワクでしたが、町の人間のベニマルへの思いを聞いて、シンラは見方を変えたのではないでしょうか。
そのうえで次回あらためてシンラvsベニマルの戦闘があるのかは少し疑問ですね。というか、最後第7のアジトに第8の姿がなかったのは、もう引き上げたということなのでしょうかね。違うのかな。
最強キャラに早めにボコられるのも面白いところですが、格上との戦闘は既に第1潜入時に行っていますしね。
と言っても、まだベニマルが善の人間かはわかりません。消防官としてはオウビとおそらく同じくらい信頼できるのかもしれませんが、その奥に何があるのかわかりません。
ちょうどいい描き方をしてくれますね。
それと、第三世代と第二世代では能力の質的な差異が明確にあるんですね(単純に第三世代の方が優れていると思っていました)。1話などの序盤にも説明はあったのかもしれませんが、正直きちんと把握していませんでした。
第二世代は炎の操作能力に秀でているが自分で発火・着火ができないのに対して、第三世代は自分で発火できるが操作性が高いわけではない、といった感じでしょうか。
とりあえずハンターハンター的に、第二世代は操作系、第三世代は具現化系に近いと理解しておきますかね。強化、変化、放出の配分はまだ不明ですが。
ちなみに、ベニマルが途中で軽く披露した遠距離からの複数射出攻撃みたいなのは好きです。某英雄王のゲート・オブ・バビロンみたいな。あれほど大規模ではありませんでしたが。
ともかくあいかわらず面白さが継続中です。
というか、濃すぎて概要部分を書くのに悩みます。
しかもアニメは2クールらしいですね。
(10話感想の記事にコメントをくれたイークさんありがとうございます。)
まだ楽しみがしばらく続くようで安心しました。
次回も楽しみです。
以上、炎炎ノ消防隊11話の感想でした。