超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!1話「超人高校生たちは異世界に来てしまったようです!」【アニメ感想】
超人高校生1話の感想・レビューです。ネタバレありです。
(一応公式では『超余裕』が略称になっているらしいですが、いまいちピンと来ないので、ここでは『超人高校生』でいきます)
天才が異世界で無双するお話みたいです。
はてさて、どうなることやら。期待と不安が混じり合っています。
【今回の超人高校生】
まず、日本にはとんでもない天才高校生「超人高校生」が7人いるようです。
とりあえず肩書だけは紹介。
政治家、発明家、ジャーナリスト、医師、剣豪、マジシャン、実業家。
そんな天才たちが飛行機に乗っていたところ、墜落。
世界最高の政治家こと司が目覚めた時、助けてくれていたのがリルル。
なんやかんやあって口移しという体のキスを交わしつつ、ここが異世界だと気づき始めた司。
他の天才たちもいつの間にか目覚め、事態を認識。
そして手始めに、マヨネーズを披露した司のドヤ顔。
そんな中、別世界から来た七人の勇者が世界を救ったというおとぎ話が話題に。
司たちは興味津々。
しかしそこでつっかかったのが、村の金庫番のエルク。司たちを快く思っていない者もいることが判明。
その後、天才たちの作戦会議。
今後の目的は、情報収集、帰る方法の模索、村の財政面での立て直しという三本柱。
特に最後の課題が重要とのこと。恩返しとして。
そこで、わかりやすく下衆な王国の傭兵が村に登場。
司が割って入り、他の天才たちも活躍して追っ払うことに成功。
あらためて天才たちは今後の方針を固め、気楽にいくことに。
なぜなら、彼ら天才たちが本気を出したらこの世界を壊してしまうから、と。
今回はここまで。
【今回の感想】
うーん、悪くはないんですが、なかなか現時点での評価が難しいです。
本作のそもそもの目論見はなんとなくわかる気がします。
異世界ものがブームの中、実世界で平凡な奴が異世界にいって突然無双するのに違和感がある、というか気に食わないといったところが、おそらく本作の出発点だったように思えます(あくまで個人的な推測ですが)。
その点には賛同できます。
しかし、だからこそ逆に、〈異世界〉を舞台にすることの意味があまりなくなった、というのが本作1話を見た最初の印象です。
実世界で冴えない人間が異世界で活躍するというカタルシスすら排除してしまうと、見方によってはただの強国(強世界?)による略奪ないし植民地化にしか思えなくなってしまうからです。かなり言葉は悪いですが。
また、もうひとつ。
物語最初の主要キャラ紹介で「世界最高」なんて言っちゃうと、悪い未来しか見えません。視聴者的に。
まだ戦闘力云々なら誤魔化せますが、それ以外の能力となるとちょっとアレですね。そこで悪い意味で異世界という要素を持ち出してくるのが目に見えるので。
今回の一発目がマヨネーズというところからも、ちょっと不安です。
そういった意味で、本作はいろいろ考えさせてくれます。
広い意味の〈主人公最強〉は個人的に大好物ですが、そこに〈異世界〉を合わせるのがどれほど妥当か、という事に関して。
いろいろ考えたいこともありますが、ひとまずは今後に期待です。
少なくとも作画などのクオリティは良いので、その面でのストレスは感じずに楽しんで見ていければと思います。
以上、超人高校生1話の感想でした。