虚構推理 5話「想像力の怪物」【アニメ感想】
虚構推理アニメ第5話の感想・レビューです。ネタバレありです。
九郎が元カノ紗季とついに再会。いろいろ焦る琴子。そんな回でした。
そして九郎のもうひとつの能力も明らかになりました。未来決定能力。
想像力の怪物である鋼人七瀬の正体を琴子が突き止め、これからが鋼人七瀬編の本番です。
今回も面白かった。
【今回の虚構推理】
琴子が駆けつけると、そこには鋼人七瀬と戦っている九郎の姿。
遅れて紗季も到着。
危なげに戦う九郎を心配そうに見る紗季に対し、落ち着いている琴子。
直後、鋼人七瀬の鉄骨を食らって頭を潰された九郎。紗季は絶句。
しかし不死身の九郎はすぐに復活。
すると今度はなんの躊躇もなく近づき、まるで当然かのように鉄骨を避け、背後から鋼人七瀬をあっさり拘束。
驚く紗季に琴子が説明。
十分起こりうることならば、その可能性を未来として予め決定することができる。
それが予言獣「件」(くだん)を食べた九郎のもうひとつの能力だと。
桜川家は、未来を予言して死ぬ怪異くだんの予言の力を手に入れるべく、くだんの肉を血縁者に食べさせてきたが、その全員が結果として死んでしまい、失敗。
ならば予言の力を持つ者が不死身であれば問題ないと、人魚の肉と一緒に食べさせることに。
だがそれでも成功せず、次第にその実験は消滅。
しかし九郎の祖母が密かに実験を復活。その成功例が九郎。
その後、祖母に繰返し予言の実験をされ、九郎はほとんどの痛みを感じることがなくなった。
ただし、九郎が手にした能力は思っていたものとは少し違っていたらしい。
拘束した鋼人七瀬の首を躊躇なくへし折った九郎。
しかしそれでも鋼人七瀬は復活。
その様子を見て、鋼人七瀬を倒す方法がひとつに絞られたと判断し、姿を現わす琴子。
その瞬間、姿を消す鋼人七瀬。
再会した紗季と九郎。
いろいろちょっかいを出し、やはり2人を会わせるべきではなかったと焦る琴子。
その後、紗季の家で話し合いをすることに。
もちろん話題は、普通の怪異とは明らかに異なる鋼人七瀬について。
鋼人七瀬は「想像力の怪物」だと琴子は指摘。
想像力の怪物の例は他にもいくつかあるとのこと。
例えば、「口裂け女」。
最初は些細なことでも、そこに嘘が付け足され、どんどん人伝に広まっていく。
そして決定的なのは、名前が与えられること。
名前によってばらばらの話が集約され、人々の間でイメージが固まり、それが実体を得ることになるらしい。
ただ、単なる想像力の怪物ならば実体化できたとしても一時的であり、本来はそこまで実害はないはず。
しかし鋼人七瀬の場合、七瀬かりんの死亡から約一年という短い期間で実体化しており、しかも実際に被害が出ている。
それを可能にしたのは、ネット。
さらに、鋼人七瀬まとめサイトトップにある実物そっくりのイラスト。
実物の鋼人七瀬に基づいてあのイラストが描かれたのではなく、あのイラストに基づいて皆が鋼人七瀬をイメージするからあの姿で実体化している、と解説する琴子。
琴子が語る真相。
亡霊がいたからまとめサイトができたのではなく、まとめサイトができたから亡霊が生まれた。
つまり、鋼人七瀬まとめサイトこそが亡霊の正体。
今回はここまで。
【感想】
クオリティも変わらず安定しているし、面白かったです。
以前、九郎は怪異を二匹食べたと言っていましたが、そのもうひとつの怪異の正体と、それを食べることで手にした能力が判明しました。
未来決定能力。
それだけを聞くとトンデモ能力ですが、今回はまだその力の詳細は明かされていません。
ともあれこれで、九郎が琴子と一緒に怪異たちの問題解決屋みたいなことをやっていられる理由がわかったわけです。
もちろん不死身というのも強力ですが、それだけではいろいろ決定打に欠けますし。
琴子が頭脳労働専門で、九郎が荒事専門。
ただし今回の鋼人七瀬はかなり特殊なケースです。
そこに具体的にどう対処するのかは次回明確になるでしょう。次回予告でもチラッと語られていましたが。
あと、九郎が元カノである紗季と久しぶりの再会を果たしました。
とにかく2人の邪魔をしてやろうと悪戦苦闘する琴子が可愛かった。
とはいえ、九郎と琴子が具体的にどこまでの関係かというのは、実は不明。
今回明言していたように一応恋人関係ではあるんでしょうが。
だからこそ、九郎と琴子のやりとりはいろいろ面白いです。今後も注目。
ちなみに、気づいた人も多いと思いますが今回かなり重要な新キャラが登場していました。
今回と次回はいわば出題篇。それから解決編に入ります。
次回も楽しみです。
以上、虚構推理第5話の感想でした。