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ちはやふる3 第24話「かぜをいたみ」【アニメ感想】

ちはやふるアニメ3期24話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

最終回でした。

精神的にどん底の千早と太一。かるた部をつくり前向きな新。

メイン3人の明暗がくっきり分かれています。

 

最終回としてはなんとかうまく着地しましたが、これからどうなる、というところで終わっちゃいました。

残念ながらアニメ4期決定の知らせは今のところなし。待ちましょう。

 

 

 

【今回のちはやふる

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©末次由紀講談社・アニメ「ちはやふる」プロジェクト2019

 

精神的支柱だった太一がいなくなった瑞沢かるた部。

そんな中意外なことに頑張っているのが花野。新入部員に対してもしっかり対応。

 

しかし千早への影響は甚大。

太一の思いにずっと気づくことができなかったショックから、かるたをもう取れないと涙を流す千早。

 

かるた部を辞めて予備校に通い始めた太一。

その予備校には講師として働く周防名人の姿。

 

その頃。

かるた部をつくりチームを結成するために奔走し、なんとか団体戦に出場できるメンバーを確保した新。

 

そして新率いる藤岡東は早速富士崎と練習試合することに。

そのとき桜沢先生から、千早と太一が瑞沢かるた部を辞めたと聞き動揺する新。

そして練習試合の方では、新が理音やヨロシコに勝ち続けてはいるものの他のメンバーがみんな負け、団体戦としては負け続ける藤岡東。

 

声かけなど、富士崎から団体戦に必要なことを学ぶ新。それは他のメンバーも同じ。

チームの難しさを実感しながらも少しづつ前に進む新たち。

 

そして千早と太一へメール。

藤岡東かるた部の写真と「近江神宮で会おう」とのメッセージ。

千早と太一からもらったものを返そうとする新。

 

ここでおしまい。

 

 

 

【感想】

とても良い最終回だったと思います。

 

まず、かなり綺麗に終わらせることができたことに驚きました。

なぜなら原作の順番そのままにこの最終回をアニメ化していたら、かなり後味が悪い感じで終わりそうだったから。

それを見事に、瑞沢かるた部側のエピソードをかなりカットして、そのかわり新の方の話を少し前倒しにするという方法でうまく着地させてくれました。

そして今回カットされた瑞沢かるた部のエピソードは、もしアニメ4期があった場合には序盤にもってくることができます。

 

同時に、このアニメ3期の最終回のおかげで再認識できたこともあります。

瑞沢かるた部の不穏な雰囲気から察せるように、ここからしばらくの間の展開は個人的にあまり好きではないんですが、それは千早や太一を主人公として見るからなんですよね。

ここからしばらくは新が主人公だと考えると、見方がいろいろ変わってきます。原作を読んでいたときは新のエピソードをある種の癒し要素と思っていましたが、むしろそっちが主軸だとするならば、今後の展開をもう少し好きになれるかもしれません。

 

このような主軸の交代劇を今回、チームを作っていろいろ初々しく悩む新の姿を見せることで示していると考えることができます。

実際、構図としてはわかりやすく出来上がっています。千早と太一がかるた部を作って頑張り始めたときは新がかるたを辞めていましたが、今はまさにその逆になっているわけですから。

 

こうなるとなおのことアニメ4期が待ち遠しいんですが、残念ながら4期決定との知らせはありませんでした。

願わくば、アニメ2期と3期の間みたいに何年もは待ちたくないところです。原作のストックは余裕でありますし。それどころか、分量だけで言えばもう少しでアニメ5期までのストックがたまりそうです。

 

とりあえず総評として、アニメ3期もずっと面白かったです。一番好きなところだったというのもありますが。

あとは、アニメの続編を待ちましょう。

 

以上、ちはやふるアニメ3期24話(最終回)の感想でした。