因果交流電燈

本とアニメを題材にしていろいろ語るブログです。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『二科てすらは推理しない』感想

『二科てすらは推理しない』(PEACH-PIT、講談社)の感想です。 あらすじ 満員電車で痴漢を疑われたサラリーマン百地俊太。 無実を証言してくれる人はいないか? そのとき手を上げたのは二科てすらと名乗る美少女。 彼女は「机上の空論」と自らが呼ぶ思考実…

『アサシンズプライド』アニメ放送を前にして

『アサシンズプライド』(原作・天城ケイ、イラスト・ニノモトニノ、ファンタジア文庫)のアニメ放送まであと約1ヶ月です。 アニメ化が決定したことは結構前に把握していたのですが、2019年10月から放送なんですね。思っていたより早いです。嬉しい。 『アサ…

『今日、小柴葵に会えたら。』1巻・感想

『今日、小柴葵に会えたら。』1巻(原作・竹岡葉月、漫画・フライ、一迅社)の感想を書きます。 あらすじ 高校2年の夏、キラキラしたい外面命な養殖女子「成田佐穂子」は 体育会系で天然女子「小柴葵」と出会ってしまった。 もともと地味子であった佐穂子は…

距離感の問題【『私の少年』2巻・感想】

『私の少年』2巻(高野ひと深、双葉社・講談社)の感想・レビューです。 あらすじ 30歳のOL・多和田聡子と12歳小学生・早見真修。 二人で過ごす時間を特別なものと感じ始めていた聡子。 不意に、真修の家庭が抱える歪さを垣間見てしまう。 真修のためにでき…

イノセンスは性別を問わない【『私の少年』1巻・感想】

『私の少年』1巻(高野ひと深、双葉社・講談社)の感想を語ります。 スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。 元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。 それぞれが抱える孤独に触れた二人は互い…

『アクタージュ』1巻・感想

『アクタージュ』1巻(原作・マツキタツヤ、漫画・宇佐崎しろ、講談社)の感想です。 あらすじ 女優を目指す女子高生・夜凪は有名芸能事務所スターズのオーディションで天才的な芝居をするも不合格。 それは彼女の危険な演技法に理由があった。 しかし、夜凪…

城平京・片瀬茶柴『虚構推理』1巻【祝・アニメ化】

城平京・片瀬茶柴『虚構推理』1巻(講談社)の感想です。 あらすじ “怪異”の知恵の神になった少女・岩永琴子が一目惚れした相手・桜川九郎は、“怪異”にさえ怖れられる男だった!? 2人に降りかかる奇想天外な事件と、その恋の行方は――!? 驚愕の〔恋愛×伝…

ハードボイルドとアニメ

今回は、アニメ好きの人が見るべき一般の作品と、一般の人におすすめできるアニメ作品について少し話したいと思います。 結論は、「アニメ好きは広義のハードボイルドものの一般作品を見ろ」「一般の人は広義のハードボイルドもののアニメを見ろ」です。 こ…

冨樫の凄さには遅れて気づく 【HUNTER×HUNTER】

最近一番印象的だった本・アニメは何かともし聞かれたら、僕は『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』と答えてしまいます。 ここには、ふたつの意味で恥ずかしさがあります。 第一に、僕はそれこそ子供の頃からハンターハンターを読んでいました。アニメ1作…

やっぱりループものは面白い 【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 14巻】

日本の漫画・アニメ作品における「ループもの」の人気と影響力は周知のことでしょう。 ループは、ひとつの作品の根幹に位置づけられる場合と、シリーズ作品の中のワンポイントとして導入される場合があります。前者の代表は『ひぐらしのなく頃に』、『まどマ…

愛すべき馬鹿、アンチョビ 【ガールズ&パンツァー】

突然ですが、『ガールズ&パンツァー』面白いですよね。僕は何度も見ました。 『ガルパン』はとにかくキャラが多いのですが、僕はアンチョビが一番好きです。(ちなみに漫画版では性格が結構違うらしいですね。僕が好きなのはアニメ版の方です。) 誰だっけ…

『トニカクカワイイ』から、ラブコメについて少し考えてみる

■はじめに 「愛が証明されたから結婚するんじゃない 愛を証明するために…結婚したんだ」 なかなか素敵なセリフです。 『トニカクカワイイ 3巻』(畑健二郎、小学館)において、主人公の由崎ナサ君が発したセリフです。 今回はこのセリフを足掛かりにして、ラ…