因果交流電燈

本とアニメを題材にしていろいろ語るブログです。

俺を好きなのはお前だけかよ9話「俺なりに考えた結果」【アニメ感想】

俺好き9話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

ジョーロのお悩み相談回でした。ウジウジ悩んだり八つ当たりしまくるジョーロの情けない姿を堪能できました。あと、ひまわりとツバキの天使っぷりも。

みんなに助けられながら、ようやくモブキャラからどこにでもいる平凡な主人公へのジョブチェンジに成功したジョーロ。一件落着。

しかし最後にまたもや厄介な問題の気配が。

 

 

 

【今回の俺好き】

f:id:otokitakun:20191128224338j:plain

©2018 駱駝/KADOKAWA/「俺好き」製作委員会

ツバキの串カツ屋でバイトを始めたジョーロ。

 

ある日の登校中、パンジーから借りたボロボロの本をジョーロが読んでいると、ひまわりが登場。その本についてひまわりが尋ねると、別に大切なものじゃないと誤魔化すジョーロ。しかしひまわりはそのジョーロの挙動に注目。

 

みんなでの昼食。ちょうどひまわりが不在のため、パンジーとジョーロを中心としてピリピリした雰囲気に。

その後、ジョーロはバイトで大きな失敗。落ち込みながら帰っている途中、素の姿をしたパンジー待ち伏せ。そしてジョーロがバイトしている本当の理由を指摘。ひまわり、サンちゃん、コスモス、ツバキたちへの劣等感ゆえに、今回の問題を自力で解決して自分の立場を守りたかったからだと。善意の皮をかぶった自己満足。

図星のジョーロ。怒りを露わにしながら「俺には何もない」とジョーロが零すと、「私がある」と返すパンジー。しかし突き放したジョーロ。

 

次の日。

空気を読まずあの本のことを尋ね、なぜか、私が頑張るから大丈夫と言うひまわり。

大切なもののために空振り覚悟でぶつかれとアドバイスするサンちゃん。

今日はゆっくり休んで、何のためにバイトをしているのか考えてというツバキ。

 

f:id:otokitakun:20191128224359j:plain

©2018 駱駝/KADOKAWA/「俺好き」製作委員会

 

そして帰宅途中、公園に立ち寄ったジョーロ。そこで出会ったのは他校のイケメン君。これも何かの縁だからとジョーロの悩み相談をすることに。

大切なもののために、自分がやるべきだと思ったことをがむしゃらにやれば良いとアドバイスするイケメン君。サンちゃんの言葉も思い出し、やる気になったジョーロ。

ジョーロはお礼を言い、最後に互いに自己紹介をする2人。イケメン君の名前は、葉月保雄(ホース)。

 

パンジーを呼び出したジョーロ。

まず、この前の件を謝罪。そしてバイトは続けると宣言。負い目をなくしたいからではなく、パンジーに新しい本を買い直したいからだ、と。

それを聞き、バイト頑張ってと告げるパンジー

 

その後、順調にバイトをこなし、とうとう給料を手にしたジョーロ。

しかし目的の本を買いに古書店に行くと、ちょうど少し前に買われてしまったとのこと。

落ち込みながら帰るジョーロを待ち伏せしていたのが、ひまわり。

これあげる、と彼女が差し出したのは例の本。ひまわりが部活を休みラケット代までも使ってその本を買ったことを知ったジョーロは、テニスを最優先にしろと激怒。一方、あの本に関するジョーロの嘘を見破り、助けてあげたいと思ったというひまわり。

それでも、ひまわりの夢の方を大事にしていたジョーロが怒りを向けると、ついには泣き出したひまわり。それを見て謝るジョーロ。ひまわりへの感謝を告げると、よろこぶひまわり。

 

その後、ひまわりのテニスの大会に応援に来たジョーロたち。

ジョーロは誕生日プレゼントとしてひまわりにラケットをプレゼントしたらしい。

試合前、ジョーロに好きな人はいるかと尋ねるひまわり。ジョーロが「いない」と答えると、ひまわりは「私とおそろいじゃないね」とジョーロの頬にキス。

 

ツバキの串カツ屋でひまわりの祝勝会。

ジョーロに本の感想を尋ねるパンジー。ジョーロが思い出したのは、借りた本に挟まっていた栞。そこに書かれていたのは、「私がとても困っていたら、そのとき貴方は助けてくれる?」とのメッセージ。ジョーロは「そのとき暇だったら」と返答。喜ぶパンジー

2人きりのジョーロとツバキ。そこでツバキから、ジョーロへの本当の恩返し。曰く、自分には脇役がふさわしいと卑下するジョーロに、自分がみんなの中心だという覚悟を持ってもらうこと。

それを受け入れるジョーロ。自分はモブなんかではなく、どこにでもいる平凡な主人公なんだと。

 

しかし、その後。

たんぽぽから、パンジーとサンちゃんを恋人同士にする手伝いをしてほしいとお願いされるジョーロ。ベンチで。

それは無理、と思うジョーロ。

 

今回はここまで。

 

 

 

【今回の感想】

面白かったですね。

 

ただ、これはあくまで個人的な好みですが、主人公の自己肯定とか承認欲求とかをめぐる問題は嫌いです。主人公がウジウジ悩んで周囲に八つ当たりして、そのことにすぐ罪悪感を感じて、しかしそれにもかかわらずヒロインたちが献身的、という流れが見え透いていてなんか好きじゃないから。どうせなら最後まで覚悟を持って突き抜けてほしいとか思っちゃいます。

要するに、主人公は自分自身のことで悩んで欲しくないです。極論、主人公は周囲との問題に直面して解決策を模索していれば十分であって、主人公の自我問題なんてその問題解決過程の中で示唆的に描かれればそれで良いんです。

せっかくここまでテンプレの悪用を味にしてきたのに、ここでいきなり主人公のくだらない自尊心を持ち出してくるとは。少しガッカリです。次回以降、今回の件を面白く悪用してくれたりすれば最高なんですが。

 

閑話休題

ジョーロの面倒くささは置いといて、とにかく今回はひまわりとツバキの天使回でした。1話~3話の件以降、コスモスに比べてひまわりはあまり目立っていない印象でしたからね。そしてツバキは、マジで正統派ヒロイン道を進んでいるようです。

パンジーの面倒くささは今後にも繋がりそうなので、まだわかりません。

 

いつの間にかパンジー一強から混戦状況に突入していますね。物語上の行方というよりは、視聴者の好み的に。ですよね?

 

そういえば今回、新キャラのイケメン君・ホース(cv福山潤)が登場しました。

どんなキャラなんでしょう。これまた例のごとく裏があるのか。

 

そして今回最後にはたんぽぽが再登場。またなんか厄介そうです。

次回以降も期待です。

 

以上、俺好き9話の感想でした。