因果交流電燈

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ぼくたちは勉強ができない第2期10話「最愛の星に[x]の名を(後編)」【アニメ感想】

ぼく勉2期10話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

引き続き、成幸と文乃の同棲生活。

居候のお礼という名目でここぞとばかりに成幸との距離を縮めようとする文乃、さすがです。

そして文乃の家族問題も解決。

 

とりあえず、成幸が殺し文句を連発し、文乃はもう完落ちです。

 

 

 

【今回のぼく勉】

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©筒井大志集英社ぼくたちは勉強ができない製作委員会

 

成幸の家に泊まっている文乃。成幸以外の全員が朝から用事があるということで、居候のお礼として家事をすることに。

 

まずは朝食の準備。しかしそこは文乃。当然のように酷い出来。

しかし文乃が手にケガをしてまで作ってくれた料理を「俺は好きだな」と言いながら食べる成幸。

 

その後も掃除、昼食の準備、洗濯など、ことごとく失敗。

 

成幸が風呂に入っていると文乃が乱入。失敗ばかりだったから背中を流すくらいさせてと。スク水完備で。

成幸の背中を洗いながら、子供のころ父の背中を洗っていたときのことを思い出す文乃。

すると成幸からの問いかけ。父親とのことから無理して目を背けてないか、と。しかし今さら話すことはないと返す文乃。

そして成幸の背中にもたれかかり、熟睡。

 

その後、起きた文乃は勉強しなきゃと大慌て。

そんな文乃を見て「今からデートしないか」と大胆な成幸。

 

成幸が暗い森の中をどんどん進んでいき、あれやこれやと想像してしまう文乃。

到着したのは星がきれいに見える場所。文乃にここを紹介したかったらしい。

星の名前に詳しくなっている成幸と、それに驚く文乃。以前文乃に教えてもらってから興味を持って勉強したらしい。

その後、楽しそうに星について語る文乃。すると成幸が、こんなに星が好きだということを父に話したことがあるかと質問。聞くわけないと文乃。

自分が星に興味を持ったのは文乃が心から楽しそうに話したからだと成幸は語り、星について話す文乃について「俺は好きだけどな」と殺し文句。

それを聞いて慌てて転びそうになった文乃の手を掴む成幸。

そして、がんばって向き合ってみないかと応援。誰になんと言われようと、お前のやりたいことを自分は全力で応援するから、と。

 

そのとき、母との会話を思い出した文乃。

もし新しい星を見つけたらどんな名前を付けたいか、という母からの問い。

 

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©筒井大志集英社ぼくたちは勉強ができない製作委員会

 

文乃の父・零侍が家に帰ると、そこには文乃の姿。

あらためて天文学をやりたいと伝える文乃。しかし相変わらず聞く耳を持たない零侍。

文乃は心が折れそうになったものの、成幸との会話を思い出して奮起。

母と一緒に星を見たのが星を好きになったきっかけという話から始まり、星の魅力について語る文乃。

その姿が、文乃の母・静流が数学の魅力を語っていたときの姿に似ていることに気づいた零侍。

文乃の真剣さについては認めた零侍。しかし天文学を学ぶことについては認めず。才能を活かせないことは世界の損失だから。静流も同じことを思っていたはずだと。

すると、じゃあお母さんに聞いてみようか、と言う文乃。

 

文乃が持ってきたのは母のパソコン。そしてこの中に論文なんてなかったと一言。

ファイルを開くことができたことにまず驚き、論文を探そうとする零侍。唯一残されていた動画ファイルを再生。

 

動画に映っていたのは静流。文乃たちに謝りたいことが3つあるという。

 

第一に、ミレニアム懸賞問題の論文データがこのパソコンに入っているなんて嘘。あんなの難しくて無理と笑う静流。驚く零侍。

 

第二に、天才なんて言われていたけど自分は高校生まで数学の才能ゼロだったということ。零侍に褒められるのが嬉しくて頑張っているうちに結果がついてきただけだと笑う静流。

だから文乃もやりたいことを全力でやりなさいと、できない子代表としての静流からの応援メッセージ。

 

その後ベランダに出た文乃。そこで目撃したのは、家の近くで不審者として捕まりそうになっている成幸の姿。

文乃は成幸のところへ。

 

ひとり、動画の続きを見ている零侍。

映像の中で、星を見に静流を誘いに来た幼い文乃。新しい星を見つけたらどんな名前をつけたいのかと静流が尋ねると、「零侍」と答える文乃。母と一緒に見つけるから2人が一番好きな人の名前をつけたい、と。

 

公園で2人の成幸と文乃。

星の名前「零侍」がパスワードだったことについて。文乃の父もまさか自分の名前がパスワードだとは思わなかっただろうと成幸。そして、父と自分がちゃんと向き合っていればすぐに解けるものだったのに、と文乃。

 

そして文乃は、母の動画撮影後の会話を想起。

3つ目の謝りたいことを言い忘れていた静流。

これから寂しい思いをさせてしまうかもしれないと文乃に謝った後、でも自分が零侍を支えとして頑張れたように、文乃もいつかそんな素敵な人と出会える日が来るから、との言葉。

 

「うん、大丈夫だよ」とつぶやく文乃。そして、成幸に「支えてくれてありがとう」と感謝の言葉。

成幸の肩にもたれかかる文乃。寝てしまったのかと思いきや、「起きてる」とポツリ。

それから少しの間、この時間を堪能する文乃。

 

その後、三者面談に訪れ、ついに文乃の進路を認めてくれた零侍。

 

そのことを成幸と2人で話す文乃。

すると成幸が、母から聞いたことを説明。文乃の家出中に成幸ママに会いに来て、文乃が世話になっていることを謝罪、そして費用を渡そうとした零侍。しかも文乃のことを心配している様子。

そこで成幸ママが追求。理珠の勧誘のために高校を尋ねたというのは口実で、本当は文乃のことが心配だったのではないか、と。図星の零侍。

静流が亡くなったとき文乃に手を上げてしまって以来、娘とどう向き合えばいいのかわからなくなってしまったという零侍。

 

ちなみに、家出した文乃が一度成幸と一緒に家に戻ったときに零侍が電話していた相手は成幸ママ。

 

父の不器用さに呆れる文乃。

 

そんな2人のところに零侍が登場。確認すべきことがあるとのこと。

文乃とどこまで進んだのかと成幸に尋ねる零侍。一つ屋根の下で数日暮らしたのだから当然、と。

慌てる成幸と文乃。

 

今回はここまで。

 

 

 

【今回の感想】

単純に、良い話でしたね。

もうこのまま文乃ルートに入るんじゃないかと思わせてくれるほどに。

 

やはり家族愛系の話は良い。特に不器用な父というのは鉄板。

文乃の母・静流が素敵なキャラでした。深窓の令嬢系もアリですが、こういう天真爛漫系も大いにアリ。

 

なんとなくの印象として、文乃は表と裏のキャラを使い分けていますがその裏の部分は静流に似ているんでしょう。成幸を叱ったりしている部分。

そして表の部分は、零侍との間に溝ができたために形成されたみたいな感じでしょうか。優等生的な部分。それはそれで悪くはないですが。

 

今回の件を経て文乃は、父に対しても裏の部分を徐々に見せていくことになるのかもしれません。

 

そしてそんな父と娘の喧嘩の解決に一役買った成幸。いつも以上に天然ジゴロっぷりが炸裂していました。

 

そんな感じで一件落着となった文乃の長編。

次回はやはり文化祭編のようですね。原作とは順序が逆ですが。

文化祭編でも文乃は大活躍します。

 

楽しみです。

 

以上、ぼく勉2期10話の感想でした。