アサシンズプライド3話「臨界点の彼方に」【アニメ感想】
アサシンズプライド3話の感想・レビューです。ネタバレありです。
これまで溝があったメリダとエリーゼの関係が修復し、そしてとうとうクーファの実力というか本性が明らかになった回でした。
好意的に解釈しても、かなり駆け足の展開になっていたと思います。
個人的な予想ですが、アニメ制作側はこれから登場する2キャラを含めたヒロイン4人組が揃ってからが本番だと考えているのかもしれませんね。つまり、次回からが本番です。
まあ、こんな感じで次回からのハードルを上げておきましょう。
【今回のアサシンズプライド
公開試合では結果的に敗北したものの、サークレット・ナイトという祭りにおいて、優秀な生徒だけが参加できるパレードに呼ばれたメリダ。
メリダが望んでいたのは、2つ。
第一に、クーファとキャンプファイヤーの際に一緒に踊ること。しかし、クーファは任務の都合で参加できず。最終日にはなんとか駆けつけると告げたクーファの言葉を喜ぶメリダ。
第二に、パレードにエリーと一緒に、同じ衣装で参加すること。これは幼いころから仲良かった2人の約束。
一方、エリーゼ。
公開試合の結果を賞賛されるものの、メリダとの明確な上下関係を見せるような試合にしなかったことを、メイド長のオセローに叱られるエリーゼ。
そのとき到着したパレードの衣装に、ひたすら文句をつけるオセロー。要するに、エリーゼだけを特別な存在として目立たせることにこだわるオセロー。
祭り当日。
1人だけ衣装が違うエリーゼ。賞賛を浴びる一方で、先輩から否定的な声を向けられるエリーゼ。密かにショックを受けているメリダ。
泣いているエリーを見つけたメリダ。
エリーゼもメリダと同じく、おそろいの衣装でパレードに参加するという約束を覚えていて楽しみにしていたのに、アンジェル家関係の問題のせいで、その約束を果たせなかったことをエリーは悲しんでいるのでした。
その2人の前に現れたのが、犯罪ギルドと呼ばれるギルド・グリムフィスのウィリアム・ジン。ジンのクライアントは、クーファと同じくモルドリュー卿。メリダの位階に気付いたが故の、強行手段。
ジンが行おうとしたのは、エリーゼの能力を移植してメリダにパラディンの力を目覚めさせる実験。しかし成功率も安全性もかなり低い。
目覚めたエリーゼは、ジンの仲間であるランカンスロープを見て混乱・悲鳴。
エリーゼは幼いころからランカンスロープを怖がる臆病で泣き虫な少女でした。そんなエリーを守ろうとしたヒーローがメリダだったのです。
そんな昔から変わらないエリーの姿を見て、いろいろ策を考えエリーを守ろうとするメリダ。
一時的な逃走には成功したものの、結局はジンに追い詰められます。実力差は歴然。
しかしそれでも諦めようとしないメリダの目を見て、ジンが感じたのは恐怖。
クライアントの命令も無視して予定変更。今のうちにメリダたちにとどめをさすことにしたジン。近い将来、厄介な敵になるから、と。
その瞬間、現れたのがクーファとロゼ。家庭教師コンビ。
高レベルな連携を見せ、敵をほぼ一掃したクーファ達。連携の完成度の高さに自分でも驚いているロゼ。
クーファはメリダとエリーの面倒をロゼに任せ、ジンを追うことに。
ジンとクーファの対面。今さらですが、ジンは1話冒頭でクーファが交戦した相手。
今回の件でのクライアントは同じモルドリュー卿。クーファ側の対応に不満があったモルドリュー卿が向かわせたのがジン達。
ジンが持ち出したのは人造ランカンスロープ。人間側では勝てない強さ。要するに、ステータスMAX。
敵のマナを封じる包帯を用いるジンと超強い人造ランカンスロープを相手に、善戦しつつも片腕を失ったクーファ。
そこまでして守るメリダの価値を語るクーファ。その意味を理解するジン。
人造ランカンスロープによるとどめ。
これで終わりかと思いきや、無事だったクーファ。それどころか、人造ランカンスロープを瞬殺。
人間では勝てるはずがないステータスを持つ人造ランカンスロープを一蹴したクーファ。
その正体は、ランカンスロープ最強種族であるヴァンパイア。失った左手も直ちに修復。
ビビりまくり戦意を喪失したジン。
クーファ曰く、自分はヴァンパイアと人間のハーフとのこと。
そして、クーファがジンに命じたのは、術を施す前にメリダのパラディンの能力が開花し公爵家の血筋だと確定したこと、メリダの生死が自分にどのような影響を与えるかよく考えるべきだということ、以上を依頼人に伝えるように、ということでした。
受け入れたジン。
クーファの去り際、メリダの成長が意味することについて尋ねたジン。
メリダが成長したとき狩られるのはクーファ自身かもしれない、と。
「そのときはよろこんでこの首を差し出す」と答えたクーファ。
その後。
今回の件で不審なところが多いからと、クーファの身内側からも調査が入ることに。場合によっては手荒なことになる雰囲気。
そして。
約束通り、一緒に踊ったクーファとメリダ。
しかしメリダの方はクーファに相応しい存在になると宣言し、クーファの方はメリダをさらなる高みへ導いてあげると宣言するのでした。
今回はここまで。
【今回の感想】
今回で一応、一段落です。原作ラノベで言えば1巻が終わったところですね。
やはりどうしても駆け足展開になったという印象は拭いきれません。
原作と漫画版を読んでいる僕は流れを理解できましたが、アニメ新規の人はどれほど楽しめたのでしょうか。
とりあえず大事なのは以下の点ですかね。
・メリダとエリーゼはこれまで微妙な関係だったが、結局は相思相愛の関係。
・ジン達による襲撃の周到さから、メリダは父の関与を疑い絶望したが、実はクーファ達の到着が早かったのはメリダの父の尽力のおかげだった(今話最後のクーファとメリダの会話でこの点は仄めかされていましたが、少しわかりづらかったですね)。
・クーファはとりあえず最強クラス。ランカンスロープでもトップクラスのヴァンパイアの血を引いています。その点はジンのビビりっぷりからわかるでしょう。
・今後の問題1。メリダを強引に守るクーファを怪しみ始めたクーファの仲間。
・今後の問題2。クーファの正体に対して、メリダはどう思うのか。
こんな感じでしょうか。
次回から新展開に入り、新たなヒロイン2人が登場するでしょう。
期待です。願わくば、これまでよりもっと丁寧に描いてほしいところです。
以上、アサシンズプライド3話の感想でした。