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アサシンズプライド2話「少女の世界が変わるとき」【アニメ感想】

アサシンズプライド2話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

無能才女と呼ばれてきたヒロイン・メリダの活躍回でした。

 

いろいろと言いたいことはありますが、まずは彼女の健気な活躍が良かったと思います。

 

ちなみに一言つけ加えておけば、ネルヴァは悪い子ではないんです。ちょっとばかりプライドが高いだけなんです。知っている人は、『ヒロアカ』のかっちゃんを思い出してください。

 

【今回のアサシンズプライド

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©2019 天城ケイニノモトニノ株式会社KADOKAWAアサシンズプライド 製作委員会

 

前回、強引な手段でメリダのマナを目覚めさせたクーファ。

それによる後遺症などがないかという理由で、ハレンチな検診をメリダに施すクーファ。

 

ただ問題は、メリダが目覚めた位階が「サムライ」ということ。クーファのマナを分与したのだから、或る意味当然。

しかし世間的にはメリダの位階が「パラディン」でないことが大問題。だから、位階など関係ないと思わせるほどの実績をメリダが得るまでは、本当の位階を内緒にするようにメリダに伝えるクーファ。クーファの苦肉の策。

それを聞いたメリダの方はと言えば、自分がクーファと同じ位階であることを喜びます。

 

一週間後の公開試合まで、クーファとの訓練以外でのマナ使用を禁じられたメリダ。いつも通り、ネルヴァにいじめられます。

その後、クーファとメリダの前に現れたのが、メリダの従妹・エリーゼと、その家庭教師となったロゼッティ。

ロゼはクーファが1話で出会っていた赤髪の女性。彼女は実は、成り上がりの超絶エリート。

同じアンジェル家の家庭教師ということで、親交を深めようとするロゼ。しかしそれを拒絶したクーファ。

結果、メリダエリーゼを置き去りにして、家庭教師同士の敵対関係へ。まあ緩い感じですが。

 

とうとう公開試合当日。試合会場にはメリダの父の姿も。

クーファと訓練したとはいえ、自信なさげなメリダ。その姿を見て心配するクーファ。

そこでネルヴァが登場。メリダを嘲笑。

これ幸いとクーファがネルヴァに食ってかかり、ネルヴァの矛先がクーファに向いたところでメリダが激怒。ネルヴァへの宣戦布告へ。

自分よりも人のための方が力が出るメリダが、これでようやくやる気に。

 

メリダ対ネルヴァの試合開始。(一応チーム戦ですが、詳細は割愛)

敵陣地に向かうメリダを、悪役さながらの表情で迎え撃つネルヴァ。

その瞬間、メリダがマナを使用し応戦。驚くみんな。

 

その後、ネルヴァの攻撃を受けても耐え、逆に追い詰めるメリダ

しかし、これでとどめ、というところでメリダのマナが枯渇。

そこからネルヴァの逆襲。追いつめられたメリダ。そのときネルヴァの脳裏に浮かんだのは、無能才女と呼ばれていたメリダに声をかけ、友達になろうと声をかけたシーン。

無能のまま友達でいればよかったと叫ぶネルヴァによる、とどめの一撃。

その瞬間、残されたマナを振り絞り、訓練で見たクーファの技を放ちネルヴァをぶっ飛ばしたメリダ

結果、メリダ(チーム)の勝利。

 

クーファへ勝利の報告をするメリダ。素直に賞賛するクーファ。

その場に通りかかったメリダの父。勇気を振り絞って父に話しかけるメリダ。しかし返ってきたのは冷たい言葉。落ち込むメリダを、まだこれからだと励ますクーファ。

そこに登場したのがネルヴァ。改心と和解の雰囲気。

 

その後、メリダエリーゼの試合。

試合開始直後、エリーゼ単独の活躍を前に敗北したメリダ

 

そしてCパート。

メリダの位階がパラディンでないことを知る怪しい影。

 

今回はここまで。

 

【今回の感想】

うーん、原作ファンとしては少し複雑な気持ちです。単純に楽しめたと言えばそうですが、あまりにも省略しすぎたかな、と。

原作からのカット部分を挙げたらきりがありませんが、特に気になったのはクーファとメリダの訓練でしょうかね。というか、今回のメリダ活躍回はその訓練が背景にあるからこそ輝くものだからです。

 

簡単に捕捉しておきましょうか(原作が今手元になく記憶を頼りにしているので、間違っていたらスミマセン)。

マナが目覚めたメリダに対し、鬼畜な教育を行ったクーファ。この時点でクーファが特に教えていたのは、マナの扱い方と暗殺者由来の実践技術。

マナの扱い方に関しては、『ハンターハンター』GI編のビスケの指導そのままと言えば、わかるひとにはわかるでしょうか。要するに、攻撃や防御に使うエネルギーを上手く配分すれば、相手の強力な攻撃にも上手く対処できるというわけです。今回メリダがネルヴァの攻撃を耐えられたのはこれが大きな理由です。

実践技術についてはアニメ本編でも少し描かれました。未熟なヤツは武器ばかり注目するが、その隙をついた肉弾戦や目つぶしなどの裏技も実践では有効だとクーファは教えました。原作ではそれを取り入れたメリダに会場が若干引くという場面もありました。

 

それとネルヴァへのとどめの場面。アニメでも少し描写されていました。

メリダが使った技は、訓練の中でクーファが使った技でした。彼は別にその技をメリダに教えるつもりはありませんでしたが、クーファに憧れたメリダが勝手に真似をして練習していたわけです。だからこそクーファは試合でその技が披露されたので驚き、同時にそんなメリダの成長速度を思い、試合後にメリダを賞賛したわけです。

 

ちなみに原作では、以上の訓練内容を、試合観戦していたクーファがロゼに解説するというかたちで進行していました。このやりとりがなかったのは少し寂しいですね。

 

こうした原作内容からの補足は必要ないことかもしれませんが、個人的に本作はクーファの教育によるメリダの成長がメインだと思っているので、そのポイントがごっそり省略されていた今回のエピソードが少し残念だったという思いを込めて、余計なお世話をしました。

それに、クーファのメリダへの教育過程が描かれなければ、メリダのクーファへの思いもわかりづらくなってしまう気がします。

 

次回以降に期待します。

とはいえ、メリダがかわいければアニメは良いと思います。

 

以上、アサシンズプライド2話の感想でした。