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アサシンズプライド1話「暗殺者の慈悲」【アニメ感想】

アサシンズプライド1話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

とうとう始まってしまいました。一応、僕は原作も読んでいます。

 

以前、本作を少し扱った記事では、アニメ化前に原作を読み返してレビューすると予告していたのですが、なんやかんやあって間に合いませんでした。

 

しかしまあ気持ちを切り替えて、アニメの方のレビューをしていきましょう。

 

まず1話ですから、主人公クーファとヒロインメリダの立ち位置に関する導入といった感じでしたね。

そのため、あまり派手な描写がなかった印象です。

とりあえず、メリダの健気さや、ネルヴァのわかりやすいいじめっ子っぷりが目立ちました。

 

とはいえ、今回はそれこそまだ導入です。準備が整い、次回から可愛いメリダと鬼畜なクーファの教育と成長の物語が始まります。

【今回のアサシンズプライド

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©2019 天城ケイニノモトニノ株式会社KADOKAWAアサシンズプライド 製作委員会

 

まずは物騒な主人公・クーファの戦闘シーンからスタート。

 

そこから一転。

列車から降りたクーファ。出会ったのは、赤毛の少女。

紳士な振る舞いで彼女の好感度を得るクーファ。

 

屋敷に到着。出迎えたのはメイドたち。

そこに現れたのは、メリダ・アンジェル。つまりは、お嬢様。

クーファは彼女の家庭教師兼従者としてこの屋敷に迎えられたのでした。

 

能力の源であるマナ。それを扱えるのは貴族階級のみ。

三大公爵家・アンジェル家に生まれながら、マナがいまだに発言していないメリダ

そんな彼女の呼び名は「無能才女」。

しかしメリダの目標は、ギルドの最高峰・聖都親衛隊(クレストレギオン)への入隊。

 

そんなメリダが周囲からの嘲笑の的になるのは自然の流れで、クラスメイトであるネルヴァを中心に、馬鹿にされるメリダ

 

メリダの境遇をさらに過酷なものにしているのは、従妹のエリーゼの存在。

彼女は分家でありながら、アンジェル家のみが手にできるパラディンの位階をすでに発現、学年でもトップの実力者に。

メリダエリーゼの関係性もぎこちないものに。

 

裏社会ではこのメリダをめぐりひとつの疑惑が。

メリダは、アンジェル家公爵・フェルグス・アンジェルの実の娘ではない、と。すなわち、平民だったメリダの母の不貞の娘ではないか、と。

 

そこでクーファが命じられたのは二つ。

第一に、家庭教師としてメリダを騎士公爵家に相応しい人物に育て上げること。

第二に、メリダがアンジェル家の実の娘ではないと判明したときには、彼女を暗殺すること。

 

メリダを観察してクーファが結論付けたのは、メリダがアンジェル家の娘ではないということ。

クーファ曰く、メリダは見るに堪えないとのこと。彼女は自分の資質にまだ希望を抱いているから。

しかし、そんな彼女の苦しみが晴れる日は来ない。だからこそ、その苦しみの連鎖を早々に断ち切ってあげるのが暗殺者の慈悲だ、と。

 

任務を遂行しようとメリダの部屋に向かったクーファ。

しかしそこにはメリダの姿がなく。

 

ランカンスロープ(まあ、魔物みたいなもの)に襲われているメリダ

メリダの正体を疑っているクライアントであるメリダの母方の祖父モルドリュー卿による強行策のひとつらしい。

 

ランカンスロープにいたぶられるメリダ。しかし彼女は助けを呼ぼうとしません。

その様子を陰から観察するクーファ。

 

母への思い、そして助けを呼べば自分がアンジェル家の娘ではないことを認めてしまうことになるとの思いから、ひとりで戦うメリダ

その思いに気付いたクーファがとった行動は、メリダを助けること。

とりあえずランカンスロープたちを瞬殺。

 

クーファが望んでしまったのは、こんなメリダがいつか認められる存在になること。

彼女の助けになると宣言したクーファ。

そこでクーファがメリダに提案したのは、マナを目覚めさせる方法がひとつある、ということ。しかし、失敗すれば命の危険もあるという博打。

 

承諾するメリダ

 

自分に命を預けてくれたからと、自分も命をかけると宣言するクーファ。

とりあえず、怪しげな薬品を口移しでメリダに飲ませたクーファ。

苦しむメリダ

 

その後、とうとうマナに目覚めたメリダの姿が。

その彼女の姿を見て、覚悟を決めるクーファ。

 

第一に、メリダに、母親の不貞と自分が暗殺者であることを知られてはいけない。

第二に、クーファが属する白夜(ギルド・ジャックレイブン)と、クライアントであるモルドリュー卿に、自分がメリダに肩入れしていることを知られてはいけない。

 

もしバレたら自分もメリダも危うい。そのときまず生じるのは、クーファによるメリダの暗殺の実行。

 

そんな未来にならないことを祈るクーファ。

 

今回はここまで。

 

【今回の感想】

良かったんじゃないでしょうか。

 

とはいえ客観的な印象としては、そこそこ駆け足気味に進んだように思えます。

しかし、導入部である1話ではまずここまで進めなければならなかったという意図は理解できます。

 

ひとまずは、メリダが上流階級の中ではタブー的な存在と疑われており、その調査にあたったクーファが疑惑は真実だと判断しつつもメリダの健気さに心打たれ、本来の任務である彼女の暗殺を選ばずメリダへの協力に踏み切った、ということを押さえておけば問題ないでしょう。

要するに、現時点でメリダは素直に自分の覚醒と今後の成長を期待している一方で、クーファはメリダと裏社会(?)双方を騙し続けなければならないという状況です。

 

しかし、そんなクーファの困難を引き起こしたのは、彼自身がメリダの思いに心が動かされてしまったため。

かくしてクーファとメリダの共犯関係が始まった、というわけです。

 

なかなか面白い設定ではないでしょうか?

 

この流れからわかる通り、クーファは2人の秘密を守るために戦い、メリダはクーファの期待に応えるべくグングン成長していきます。

主人公であるクーファがいろいろ無双するであろうことは大方の視聴者が予想しているでしょうから、やはり見所はメリダの健気さですね。

 

最強の主人公とその指導で成長するヒロインというストーリーは最近よく見かけますが、本作は教育というポイントが特に目立ちます。

 

クーファの安定した活躍はもちろん、とにかくかわいいメリダを応援するというのが本作の楽しみ方ではないでしょうか。

 

アニメではどこまで進むのかわかりませんが、今後どんどんストーリーのスケールもでかくなり、さらには興味深い過去も明らかになったりと、なかなか楽しめます。

 

まるで本作の宣伝係みたいですが、まあ本屋でジャケ買いしてから読み続けていて結構愛着がある作品なので許してください。

 

とりあえずは、今後もさらに期待です。

 

以上、アサシンズプライド1話の感想でした。