ちはやふる3 第6話「にしきなりけり」【アニメ感想】
ちはやふる三期6話の感想・レビューです。ネタバレありです。
ついに始まった、千早vs太一の公式戦。
千早と太一の戦いだけでなく、その試合を見る人々の反応も含めて盛り上がる回でした。
おそらく今後の展開を方向づける重要な試合。
面白くないはずがありません。
【今回のちはやふる】
吉野会大会決勝・千早対太一。
部活で何度も対戦している2人なのに、それを感じさせない不思議な雰囲気。
新も観戦する中、試合が開始。
札を並べ終わると、驚愕する一同。いつもと配置を全く変えている太一。上段に14枚並べるなど、かなりトリッキーな配置。千早の戦い方を知り尽くし、千早のためだけに考えられた特別な配置。
そんな太一の奇策を前にしても一枚目を落ち着いてとる千早。しかしすぐに取り返す太一。千早の狙いを読み、札の配置を工夫しながら太一は応戦。一方、猪熊元クイーンとの対戦を経て聞き分けがさらに鋭くなった千早の早い取りも炸裂。
互いに一歩も譲らない千早と太一。
しかし、見慣れない太一の配置に対し慎重になり次第に疲れていく千早。そしてとうとうセミダブのミス。その後も、送り札を工夫して千早がやりにくいように試合を進める太一。
どんどん息苦しくなる千早。そこで桜沢先生の言葉を思い出し姿勢を正します。
目線を上げて目に入ってきたのが、太一の顔。
知らない人のようなかるたをとるけれど、相手は自分が良く知っている太一だと、あらためて思う千早。直後、落ち着いて早い取りを見せる千早。
お互いを見て、落ち着き、しかし勝ちにいく千早と太一。
その後も、互いに一歩も譲らない試合が続きます。
そんな2人の姿を見て、感動する者1名、心穏やかではない者2名。
花野は、今の千早の瞳こそ太一が掴みたかったものとわかり悔しそうに涙を流します。
かなちゃんは、かつての自分と机くんとの試合を思い出しながら、今の千早と太一が今までで一番強いと感動します。
そして、なんで千早と戦っているのが自分じゃないのかと、何とも言えない気持ちに襲われる新。
取る千早と拾う太一。勝つのはどっちか?
今回はここまで。
【今回の感想】
良いですね。
率直に言って一番重要だったのは、千早と太一の力関係ではなく、太一への新の嫉妬が顕在化したことだったわけです。
とはいえもちろん試合内容も面白いです。
これまで、過去対戦者の技を盗んで習得したり、守りがるたの適性を見せつけてきた太一。圧倒的なライバル感(千早に対しても、新に対しても)。
そんな中見せつけた、対千早の特殊な札配置と、千早の戦い方を理解した上での戦略の数々。勝つ気満々。千早や新とはまた違った、技巧に特化したような太一の戦い方。原田先生が言うように「拾う」かるた。
まだ完全ではないですが、ここでようやく太一が千早と新に並び立ったことが示された気がします。
とはいえ、新vs太一の恋愛模様はさておき、千早に勝ってほしいのが視聴者心理ではないでしょうか?原作漫画を読んでいた時の僕は完全にそうでした。太一の成長はいろんな意味でうれしいですが、千早には勝ってほしい。
まだ決勝の決着はついていません。楽しみな次回。
以上、ちはやふる三期6話の感想でした。