炎炎ノ消防隊21話「繋がる者」【アニメ感想】
炎炎ノ消防隊21話の感想・レビューです。ネタバレありです。
オウビとヴァルカンのリサ救出戦の続きから入り、そしてとうとうシンラvsショウの戦いが始まりました。
リサ救出は些か後味の悪い感じで終わってしまいました。
しかし今回最大の見所は、シンラとショウの超高速戦闘。とにかくクオリティがヤバい。劇場版を見ているのかと思いました。
情報量もかなり多く、戦闘シーンも素晴らしい。超面白い回でした。
【今回の炎炎ノ消防隊】
オウビ&ヴァルカンvsジョヴァンニ&リサ
消火器などを活用しながら戦うも、リサの触手炎によってボコボコにされるオウビ。
炎によって両親を亡くしたというリサ。もともと無能者だったが蟲に適合し能力者となり、炎が怖くなくなったらしい。
それでも不安そうな顔のリサをなんとか助けようとするオウビ。すでに準備は万端。
オウビがスイッチを押すと、リサの触手炎が一瞬で崩壊。ボコられながらも触手に消火グレネードを仕込んでいたオウビ。
落下するリサをキャッチしたヴァルカン。
涙を流してヴァルカンの名を呼ぶリサ。
そこでふたたびジョヴァンニの悪魔のささやき。恩があるのに裏切るのか、と。
やっぱりジョヴァンニを裏切ることはできないと、戻ろうとするリサ。その瞬間、リサの首に熱線を巻き付け自分のところへ強引に連れ戻したジョヴァンニ。熱線でリサの首を焼き切られたくなければ、オウビを銃で撃てとヴァルカンを脅迫。
ジョヴァンニに従って自分を撃てと言うオウビ。どうしても撃てないヴァルカン。しかしオウビに急かされついに発砲。倒れるオウビ。
それを見て笑いながらリサの拘束を解いたジョヴァンニ。
その瞬間立ち上がり、線路をひっぺがして攻撃するオウビ。ついでにその線路を武器に。ヴァルカン特性の対物理攻撃ベストのおかげ。
そしてヴァルカンは、ペンギンメットとかいう謎のメカを装着。ジョヴァンニの銃撃を躱しながら飛翔し、頭突きをお見舞い。メカが半壊し吹っ飛ぶジョヴァンニ。
ヴァルカンはリサのもとへ。そしてオウビが線路を使ってジョバンニに攻撃。
人を焼くことを認めることはできないというオウビと、人体発火現象は自然の摂理だというジョヴァンニ。
伝導者は人ではないとジョヴァンニ。ただ偶像として祭り上げられた奴だろとオウビ。
無能力者には伝導者を理解できない、シンラならうすうす感じているかもしれないとジョヴァンニの意味深な発言。
その頃、シンラの足が反応。アドラリンク。謎の空間に迷い込んだシンラ。
目から二本の角が生えた鬼、燃えるシンラの母、角を持つ焔ビト、第1大隊長バーンズ、第四の消防官、幼少時のシンラとショウを襲う何か。
そして意識を取り戻したシンラ。すると、目の前に残されていく悪魔の足跡。
この先にショウがいると感じるシンラ。
今頃シンラのアドラバーストがショウとリンクしているだろうとジョヴァンニ。
アドラバーストとは何だと問うオウビ。
ジョヴァンニ曰く、アドラバーストとは「あらゆる熱に干渉できる特別な炎」であり、「能力者のさらなる段階にして、人体発火の種火」とのこと。
続いて蟲についてオウビから尋ねられると、蟲はアドラバーストの源から来たのかもしれないと語るジョヴァンニ。
ショウのところに辿りついたシンラ。
約束通り来たぞと言うシンラ。シンラとショウの母との約束。
しかし、自分には母などいないと言うショウ、シンラと自分が兄弟であることも認めず、そんな汚い腹から生まれた覚えなどない、と。
すると一気にショウの眼前まで加速し「母さんを悪く言うんじゃない」とシンラ。
2人の様子を隠れながら眺めているリヒト。アドラバーストもつ2人に興奮。
リヒトが眺めている中、突如姿を消したシンラとショウ。
ただシンラの炎の痕跡のみが周囲に高速で残されているのが見えるだけで、2人の姿を全く目で追えないリヒト。
直後、リヒトの首を掠めたショウの剣と、それを押さえるシンラの姿。
そして2人の高速戦闘が再開。
シンラの加速からの攻撃をすべて防ぐショウ。マントを利用してショウを吹っ飛ばしてからシンラが接近すると、ショウが一閃。しかしそれを寸でのところで躱すシンラ。
「これも見切るか」とつぶやくと、剣を地面につき立てたショウ。
時間が停止。
目の前で静止しているシンラに剣を叩き込むショウ。直後、静止が解かれて吹き飛ばされるシンラ。
時間が止まったかのような場面を見て、発火能力でどうやって、と疑問に思うリヒト。
血を吐くシンラ。悠然と立つショウの周囲には蒸気のようなものが。
オウビたちのところへ聞こえてきたマキの声。
すると撤退することにしたジョヴァンニ。シンラとショウを接触させることが目的だから、もう時間稼ぎする必要はない、と。
ジョヴァンニを呼び止めたものの、人体発火の原因がアドラバーストということに衝撃を受けているオウビ。
そして、リサは置いていくがその洗脳が解けることはないとジョヴァンニ。すると「置いていかないでください」と呼びかけるリサ。複雑な表情のヴァルカン。
姿を消したジョヴァンニ。
シンラとショウ。
いくらシンラが速くても、自分とシンラでは存在している宇宙が違うから決して追いつけないとショウ。
それでもショウを連れていくことを諦めないシンラがラピッドマンキックを発動。
そのとき、ふたたび時間が停止。またもやその間にショウから攻撃を食らい、吹き飛ばされるシンラ。
ショウから放出される蒸気に気づいたリヒト。「宇宙」「時間」「冷却」。そして、「宇宙が膨張する熱に関与できれば」と何かに気づいたリヒト。
すぐにシンラに向かって「逃げよう」「勝てっこない」と叫ぶリヒト。どういうことかよくわからないシンラ。
すると、「自身の宇宙を支配できる」と言うショウ。どういうことだとシンラが聞くと、シンラのアドラリンクが再び発動。言葉で説明しても理解できないだろう、とショウ。
そして謎の空間で2人きりになるシンラとショウ。
今回はここまで。
【今回の感想】
すごい回でした。
シンラとショウの戦闘シーンは、これまでで一番格好良かったんじゃないでしょうか。
まずはジョヴァンニからのリサ救出。
やっぱりリサって結構強いですよね。シンラも以前苦戦していましたし。
そこはさすがのオウビ。無能力者らしい戦い方でリサの炎を制圧しました。リサを一切傷つけなかったところもさすが。
しかし結局ジョヴァンニによる洗脳、「呪い」は未だ解けず。最後ジョヴァンニに「置いていかないで」とリサが縋っていたとき、ヴァルカンはショックだったでしょうね。なんというNTR。
いつになったらジョヴァンニはやられてくれるのか。これまでの戦いを見る限りそこまで強くないんですよねこいつ。卑怯な手が得意なだけで。
また、前回は何も教えてやらないとか言っていたジョヴァンニの丁寧な授業によって、いろいろ重要な情報が開示されました。
特にオウビが気にしていたのは、人体発火の原因がアドラバーストということ。それが具体的に何を意味しているのかはまだよくわかりませんが。
アドラバーストの使い手というものが存在している以上、人体発火は意図的に起こされているということに結局なりそうな気も。ジョヴァンニは自然の摂理とかなんとか言ってましたが。
やはり伝導者が何者かが一番重要な問題ですね。
重要な情報と言えば、シンラがアドラリンクしたときに見た光景はかなり意味深でした。
特に気になるのは、目から角が生えた鬼。話の流れからいって、こいつが伝導者という可能性もありますね。
また、シンラの母の事件の光景も。あらためて見てみると位置関係から考えて、母が鬼に焼かれたように見える一方で、母が鬼になったようにも見えますね。
あと第4の消防官が一瞬映っていましたが、あれは第4大隊長の蒼一郎アーグですね。アニメ10話の登場シーンを確認したら、顔の3本の傷と丸メガネが一致していますし。
とりあえず謎ばかりです。
そして、シンラとショウの超高速戦闘。
特に最初の、炎の痕跡だけが見えるという演出は良かったですね。リヒトが観察者としていい仕事をしてくれていました。
シンラの速さがショウにも通用するのかと思いきや、そこで例の「ザ・ワールド」が発動。そこからはひたすらシンラがボコられていました。
この時間停止能力をリヒトは宇宙が膨張する熱への関与と推測していました。ジョヴァンニがアドラバーストのことを、あらゆる熱に干渉できる炎だと解説したことも考えると、リヒトの推測は合っている感じでしょうか。
その答え合わせになるかはわかりませんが、詳細についてはアドラリンクを使ってショウがシンラに見せてくれるようです。
アドラリンクの謎の空間に一旦舞台が移りましたが、シンラとショウの戦いはまだ続くでしょう。シンラが説得されて終わるとは思えませんし。
しかしショウの「ザ・ワールド」的能力にシンラが果たして対抗できるのか。
次回も楽しみです。
以上、炎炎ノ消防隊21話の感想でした。