ランウェイで笑って 9話「好敵手(ライバル)」【アニメ感想】
『ランウェイで笑って』アニメ第9話の感想・レビューです。ネタバレありです。
千雪を芸華祭のショーモデルに誘った育人。
しかしその計画は千雪と心の再会をきっかけとして変更を迫られることに。
それでも育人は家族の後押しもありつつ、遠をぶっ潰すために奮闘。
今回で準備が終わり、次回から芸華祭です。
相変わらず育人の気持ちはフラフラしていましたが、今回千雪がいろいろ掻き回してくれたおかげで盛り上がる構図が出来上がりました。
【今回の『ランウェイで笑って』】
パリのオーディションが全くうまくいかず落ち込んでいた千雪に、ショーのモデルとして出てほしいと頼みに来た育人。
千雪のイメージである「風」をテーマに選んだ育人。だからショーのメインは千雪だという育人の言葉を聞きうれしそうな千雪。
その後、育人が柳田と微妙な関係のままだと知った千雪は、半ば強引に育人を連れて柳田のアトリエへ。
そこで心と千雪が再会。柳田は不在。
五十嵐に連れられモデルの仕事へ向かおうとしている心に、「本気なら今抵抗しろ」と叫ぶ千雪。
心の言葉に全く聞く耳を持たず、千雪を底辺モデルと馬鹿にし、しかも育人の弱みに付け込もうとした五十嵐に、千雪は怒り心頭。
育人に許可をとったうえで、自分が心のショーに出ると宣言。「ハンデ」である自分を背負いながらも心が結果を出せば何も文句はないでしょ、と。
心が芸華祭でトップを取れなければ大学を辞めモデルに専念することを条件に、その提案にのった五十嵐。
「ライバル」となった育人と千雪。
本気の育人と戦いたいから遠慮しないでと言う千雪。
遠慮ではなく、ただ千雪と心に報われてほしいと密かに思う育人。
自分の芸華祭へのモチベーションが、心の将来と比べたら軽すぎるという思いを抱きながら、母の見舞いに訪れた育人。
しかし、育人のファッションショーを見に行くことが母の死ぬまでにやりたいことだと聞き、さらに家族みんなで応援に行くと告げられると、「負けられない」と奮起した育人。
千雪メインで考えていたショーがご破算になったため育人はあらためてテーマやデザインを考え直すことに。
メンズとウィメンズの「調和」をテーマに設定。しかし、いざデザインしてみるといまいちピンと来ない様子。
その後、モデルの手配などのために芸華大に来た育人は遠と遭遇。
無視して通り過ぎた遠を呼び止め、デザイナーとして遠に勝つつもりだと宣戦布告。
直後、遠のチーム参加を断られた龍之介に出会い、育人は自分のチームに入らないかと勧誘。龍之介はそれをあっさり拒否したものの、「ぶっ潰したい人がいるから」力を貸してほしいとの育人の言葉を聞き、アドバイスだけはしてあげることに。
メンズ服専門の龍之介のアドバイスを受け、またデザインを全部考え直すことにした育人。「調和」というテーマが遠と同じだと龍之介から聞きながらもテーマを変えず、真向勝負を選択。
その後、育人も心も遠もギリギリまで準備。そして迎えた芸華祭当日。
今回はここまで。
【感想】
育人vs心&千雪vs遠の三つ巴の構図が出来上がりました。育人と千雪は初めて敵として戦うことになります。
これでようやく舞台が整いました。あとは芸華祭本番で盛り上がるだけ。
とはいえ、肝心の育人の好感度はダダ下がりのままです。
前回と同様、今回も相変わらず育人はブレブレでした。
心のために自分は今回勝てなくていいやとか思ってたくせに家族が見に来ると知った途端負けられないと急にやる気になったり、遠が態度を変えたのを見た途端いきなりイキリ出したりしていました。
こいつには芯というものがないのか。
もはや心&千雪や遠の方を応援したくなります。
今回は千雪までもが敵になってしまった以上なおさら育人に魅力はありませんし。
ちなみに原作漫画と比較してちょっと気になったところがありました。最後の龍之介と育人のやり取り。
アニメでは、自分のチームに入らないかともう一度確認したうえでデザインを破り捨てた育人に龍之介が驚いていました。でもこれだけだとなんか滑稽です。まるで笑顔でデザインを破り捨てたのがカッコいいみたいになっちゃいますから。
原作ではもっと詳しく描かれています。最初のデザインは「凡庸」だったくせに、メンズ服のアドバイスを聞いた途端すぐにウィメンズ服の知識と合わせて次々にアイデアを思いつく育人を見て、龍之介は驚いていました。だからこそ育人からチームに入らないかともう一度確認されたとき戸惑っていたわけです。そして最後には「一瞬迷った」と龍之介は笑っていました。
アニメでは育人のセンスや能力が垣間見えるシーンがとことんカットされている気がします。だからなおさら育人がただのイキり馬鹿に見えちゃうという。
まあブレブレなのは変わりませんが。
次回から芸華祭本番です。
育人、心&千雪、遠の中で誰が勝つのか。楽しみにしましょう。
以上、『ランウェイで笑って』9話の感想でした。