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食戟のソーマ 神ノ皿3話「希望の連帯」【アニメ感想】

食戟のソーマ・アニメ四期3話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

前回、2ndBOUTで女木島先輩と美作が敗北。

 

今回はまず、久我先輩と司さんの戦いの決着がつきました。

そして、3rdBOUT突入。

 

個人的には今話の諸々の展開が、この連隊食戟編の面白さを左右する分水嶺だったと思います。

そのあたりの個人的な感想は後ほど。

 

【今回のソーマ】

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©附田祐斗佐伯俊集英社・遠月学園動画研究会4

 

久我先輩vs司さん。

 

久我先輩が司さんとの食戟にこだわる理由。それは、久我が1年、司さんが2年のときに行われた食戟。0-5で完敗した久我。

しかし問題はその後。久我との食戟について尋ねられた司が発したのは「久我って誰だっけ」との言葉。その現場を目撃していた久我。と他の十傑二年生勢。

 

「その他大勢」扱いされたことにムカつき、司に向かう久我。

そして久我が出したのは、フレンチの技法も用いた品。審査員の評価も上々。

その後、司の料理の審査へ。四つの茶葉をそれぞれ最大限に生かしたピュレ。もう審査委員勢の反応からわかる圧倒的な差。

司の勝利。

 

2ndBOUTの結果は、セントラル側の全勝。

 

しかし、決して落胆してばかりではない様子の反逆者側。その理由は、セントラル側の様子を見て明らかに。

久我の予想以上の成長を受け止めた司さん、そもそもの強敵である女木島先輩と戦った竜胆先輩。2人の疲労は、なかなかのもの。

美作のパーフェクトトレースを相手にした斎藤も疲労があるものの、なんとか耐えている感じ。

 

つまり今回の連隊食戟は、たとえ敗北しても相手を消耗させることが重要な一手になるということ。これを最初から想定していたエリナ。

 

3rdBOUTは翌日に決定。

直後、自分は今回の食戟で消耗したから次戦は出ない、だからもし自分とやりたいなら次戦は休んだ方が良いとソーマに勧める司。しかし次戦に出る気満々のソーマ。

3rdBOUT、反逆者側はソーマ、タクミ、田所の一年生'sが出ると宣言するソーマ。

ソーマ曰く、エリナと一色先輩に繫げるために、3rdBOUTは一年生組が暴れるとのこと。

同時に、今すぐ3rdBOUTの対戦カードを決めることを提案するソーマ。

 

翌日。

3rdBOUT開催。対戦カードとテーマ食材は以下の通り。

ソーマvs斎藤 (バター)

タクミvs叡山 (牛肉)

田所vsもも先輩 (りんご)

 

バターをお題に、お互いにご飯を活かした料理を披露する構えのソーマと斎藤。

ソーマとの戦いを望んでいた叡山はとにかく不機嫌。一方、秋の選抜で叡山と因縁があるタクミはやる気満々。

余裕の構えのもも先輩。不安な気持ちを隠しながらも固い決心を抱く田所。

 

連隊食戟の正念場、3rdBOUT開始。

 

今回はここまで。

 

【今回の感想】

とりあえず、原作漫画を追っていたときの感想をそのまま書きます。

 

対戦カード関係の展開については、なかなか良いと思います。

女木島先輩の敗北は痛手ですが、相手は竜胆先輩。視聴者的にも納得の相手です。

久我先輩の意地と美作の成長は盛り上がりますが、やはり相手が強いので、敗北自体は納得です。

 

しかし問題はここからです。

まさかの突然の「消耗」制度の導入。アレ、こんなの今まであったっけ?

秋の選抜やソーマの食戟連戦、過去編の城一郎の食戟連戦、そして最も直近のソーマと寧々の食戟など、これまでにそんな消耗制度はありませんでした。

いや、まあ料理人の消耗自体はあっても当然なんですが、それを勝敗の要としていきなり導入し出したのは、かなりの悪手だったと思います。

 

とはいえ、一応公式に導入されたこの消耗制度。

 

それを踏まえると今後の展開はどうなるかと考えたところで、3rdBOUTは1年’sの登場。そしてソーマの「エリナと一色先輩につなぐ」発言。

 

正直この時点で個人的には、今回の連隊食戟編の決着はエリナと一色先輩に任されるのだろうと思いました。

理由はいくつかあります。

 

第一に、物語上仕方がなかったかもしれませんが、これまで目立った活躍が無かったエリナと一色先輩。明らかに最強クラスの2人がようやく表舞台に現れたわけですから、その活躍にスポットが当てられるだろうと思いました。

 

第二に、消耗制度が導入された時点で、今回の戦いは真の実力を争うものではないと思いました。事実、司さんはその点に関わるような助言をソーマにしたわけです。しかしそのうえでソーマは「エリナと一色先輩につなげる」発言をしました。そのため、予想したのは、今回の連隊食戟は、久我先輩の振る舞いがそうだったように、各個人同士の勝負はひとまず度外視して、チームとしての勝利を勝ち取るものだということです。その目的のために主人公であるソーマが敗北を承知で挑む、という展開に熱さを感じたわけです。

 

第三に、そもそもの実力です。女木島先輩はともかく、十傑とまっとうに戦えるのはエリナと一色先輩しかいないでしょう。冷静に考えて。訓練もいろいろありましたが、それで十傑を超えられるとしたら、いろいろアレでしょう。

 

まあこんな予想と気持ちを抱きました。

そのうえで今回の3rdBOUTの対戦カード。これ自体はなかなかよかったと思います。

まず、ソーマとすでに対戦済みの叡山。再戦も面白そうですが、そこを同じく因縁があるタクミが相手というのは文句なしです。

ソーマと斎藤の組み合せもアリです。これはいやらしいご都合主義ではありますが、一度実力を見せた敵の中堅(しかも消耗済み)を蹴散らすのは、主人公のある種の役目ですから。(その後、次戦で司か竜胆先輩にボコられるソーマを期待して)。

そして、田所vsもも先輩。これは3rdBOUTで或る意味一番の好カードでしょう。3rdBOUTの中でも最強の相手。そこに挑むのが、もう一人の主人公と言える田所。それこそ、1stBOUTで最強の相手だった寧々に挑んだのがソーマだったように。

 

というわけで、今回のエピソードは、個人的な感想や予想がかなり盛り上がった回だったわけです。

その意味で、面白いし重要な回だったと思います。

 

次回以降もいろいろ語りましょう。

 

以上、ソーマ四期3話の感想でした。