ちはやふる3 第4話「たかさごの」【アニメ感想】
ちはやふる三期4話の感想・レビューです。ネタバレありです。
吉野会大会準々決勝が始まります。山場です。選手全員が名人・クイーン戦挑戦者の有力候補。まさにオールスター。
個人的には吉野会大会の中で一番好きなところです。超面白い。
【今回のちはやふる】
吉野会大会準々決勝。対戦カードは以下の通り。
坪口さんvs新
村尾さんvs原田先生
太一vs須藤さん
千早vs猪熊遥
相手が四連覇した元クイーンでも落ち着けと千早に伝える肉まんくん。しかし全然落ち着いている千早。肉まんくん曰く、猪熊元クイーンは「感じがもっとよくなった若宮詩暢」とのこと。
坪口さん、千早、太一と円陣を組む原田先生。これは白波会4人の団体戦。目指すは4戦4勝だと。盛り上がる千早。
一方、南雲会の新と村尾さんも決勝で会うことを約束。
会場で特に注目されているのは猪熊元クイーン。
開始早々、千早が連取。猪熊さんも取り返しますが、元クイーンの復活ではなく世代交代の予感に満たされる会場。
しかしそこから猪熊さんの猛攻。高低差だけでなく様々な響きの違いを把握する猪熊さんの感じの良さ。
しかも、残り札を端に移動させず定位置を保つ猪熊さんの独特の戦い方。残り札がバラバラになるため札押しができず、札直のみが活路。
攻勢に出る猪熊さんを見て、その衰えぬ実力に驚く会場。
一方、他の試合。
原田先生は村尾さん相手に10枚差で劣勢。
坪口さんも成長した新に押され気味。
そして太一対須藤さん。須藤さんの精神攻撃もくらいながら劣勢の太一。しかしそこで太一が見せたのは、囲ってからの払い手という技。かつて対戦した富士崎の江室の特徴。いろんなことを試そうとする太一。それを見て俄然やる気の須藤さん。
この時点で、白波会の全員が劣勢。
そんな中、原田先生の「間に合った」という大声。その意図は威嚇ではなく、白波会に発破をかけること。攻めろと。
直後、大山札を囲み手の隙間から取った千早。そして送り札は「ちは」。
猪熊さんの配置で要求されるのは札直。札の一点を狙う取り方は、詩暢との試合以降、千早がずっと練習してきたこと。ぎりぎりで取れないことが続くものの、その攻めに息が上がってきた猪熊さん。
そして、とうとう読まれた「ちは」。取ったのは千早。それを見て驚愕する桜沢先生。猪熊さん相手に自分は一度も取れなかった、と。
そして他の試合でも食らいつく白波会。教え子との日々を思う坪口さん、後半になり落ち着いてきた太一、執念の原田先生。
それぞれ熱戦の準々決勝。
ここには、かるたを好きな人しかいない、と高揚する千早。
今回はここまで。
【今回の感想】
かなり盛り上がる対戦カードがそろった準々決勝。
ぶっちゃけこのメンツなら、どの組み合わせでも面白そうです。それほどのオールスターっぷり。
千早、新、太一、原田先生は言わずもがな。須藤さんは千早たちにとって因縁の実力者。坪口さんは去年の名人戦東日本代表。村尾さんはかつての名人戦挑戦者であり、新の兄弟子。そして猪熊さんはかつて四連覇した元クイーンというレジェンド。
新キャラとして唯一異質なのが猪熊さんですが、千早と当たったというのがベストでしたね。元クイーンで、しかも「感じ」が良い選手。だからこそ、この中で最も盛り上がる対戦。
それ以外の対戦カードも絶妙です。過去の戦績などから言っても興味深い対戦ばかりです。新と坪口さんは去年対戦済みで、復帰したばかりの新を坪口さんが負かしています。太一と須藤さんの因縁は、もちろん去年の県大会から。そこでは千早が須藤さんに勝ちましたが、太一はどうなるか。そして、白波会のボス原田先生と、南雲会エースの村尾さん。
実際、この準々決勝のほとんどの対戦が今後の展開にかなり影響しています。それほど重要で面白い戦いばかりということです。
とりあえず今回では決着が着きませんでした。
試合の展開以外にも、いろいろ好きなシーンはたくさんあります。
例えば、もはや名解説役となっている肉まんくん。千早対猪熊さんの試合に関して、大山札も札直も必要なのは練習、そして千早以上に練習している人間を知らない、との肉まんくんのセリフ。これまでの千早の練習を見てきた肉まんくんだからこその至言。
他にも、B級で勝ち上がったヒョロくんを見てやる気になった須藤さんと太一とか。こういった随所で存在感を見せるヒョロくんもさすがです。
あとそもそもで言えば、猪熊さんについて肉まんくんが、「感じがもっとよくなった若宮詩暢」と発言したことが、かなり盛り上げ要因になっていましたね。その言葉によって、相手のヤバさ、そして千早がどれほど成長したのかということを確かめる楽しみが強まりましたし。
とりあえず、超楽しい吉野会大会準々決勝はまだ続きます。
次回も面白い。
以上、ちはやふる三期4話の感想でした。