ブラッククローバー113話「突入 影の王宮」【アニメ感想】
ブラクロアニメ113話の感想・レビューです。ネタバレありです。
前回、黒の暴牛メンバーが集結しましたが、今回ふたたび別行動になりました。
影の王宮に突入したのは、アスタ、ノエル、ミモザ、ノゼル、そして復活したフエゴレオンとメレオレオナの6名。そんな彼らも王宮内で分断され、それぞれ敵と対峙することに。
アスタ・ミモザvsリル、ノエルvsファナ、メレオレオナvsヴェット、フエゴレオンvsカイゼル。ノゼルがどうなったかは今のところ不明。
そして今回のメインは、メレオレオナ・フエゴレオン姉弟それぞれの戦い。
実に熱い回でした。いろいろな意味で。
敵の幹部連中との全面対抗戦という展開はやはり最高に面白いですね。
【今回のブラクロ】
ゴーシュ&マリー、ドロシーとの戦闘を終え、まずは魔力や体力の回復をすることにしたアスタたち。もちろんチャーミーの料理を中心として。
ミモザの魔法で回復したアスタ。そこにさりげなく割って入るノエル。
しかしさらにそこに割って入ってきたサリー。アスタの体をサリーが好きにしていいという約束を知って動揺するノエルとミモザ。
そのとき、ラックが接近するエルフを感知。
攻撃してきたエルフにラックが対処しようとした瞬間、そのエルフたちを一瞬で仕留めた乱入者が2人。
フエゴレオンとメレオレオナ。前線にとうとう復帰。
2人の復活に興奮するアスタ。そしてノゼルもフエゴレオンを見てなんだかんだ嬉しそう。
しかしその直後、冥府への扉がどんどん小さくなっていることが判明。
急いで突入しようとすると、金色の夜明けのエルフ連中が大勢登場。
そこで、この場は任せろと名乗り出た黒の暴牛メンバーたち。バネッサとチャーミーがいるから大丈夫という実に説得力のある言葉を添えて。
団長たちと一緒に王宮に行けとアスタに命令するマグナ。アスタの剣が必要なはずだから、と。
王宮突入メンバーに回復役も必要だからとミモザもついていくように指示する兄キルシュ。アスタを守れることを喜び、珍しく兄を心の中で褒めるミモザ。
同じくアスタについて行きたがっていたノエルを後押ししたのが、ようやくノエルの実力を正面から認めた兄ソリド。
かくして、王宮に突入することになったのは、メレオレオナ、フエゴレオン、ノゼル、アスタ、ノエル、ミモザ。
エルフたちの妨害を黒の暴牛団員たちが防ぎ、ギリギリ侵入に成功。
いざ影の王宮内部に突入してみると、そこはまさに異空間。
いつの間にか地面に激突したアスタ。そしてその後に上から降ってきたのがミモザ。アスタはミモザの胸に押しつぶされることに。
すぐにミモザの魔法で王宮の構造と敵の配置を確認。すると、いくつか広い空間があり、そのそれぞれにエルフがいると判明。
まずその中でもっとも近いエリアに行くと、そこにいたのはリル。
リルを助けようとするアスタに対して、戦う気満々のリル。
ひとりぼっちのノエル。
そこにファナが登場。かわいいくせにもちろん好戦的。
メレオレオナの前にはヴェット。
とりあえずヴェットを「ガキ」呼ばわりするアネゴレオン様。
そしてフエゴレオンは、紫苑の鯱団長カイゼルと対峙。
「王国最強の盾」と呼ばれるカイゼルをフエゴレオンはかなり尊敬している様子。だからこそ、本物のカイゼルを取り戻すために燃えるフエゴレオン。
フエゴレオンはサラマンダーによって攻撃。しかしカイゼルは渦魔法でそれを防ぎ、さらに反撃。
焦るフエゴレオン。
ここからは、フエゴレオンとメレオレオナの戦闘がメイン。
炎を撃ちまくるメレオレオナ。それを素早く避け、さらには食らいながらもヴェットはメレオレオナに強力な一発をお見舞い。
しかしそれを受けて嬉しそうに笑うメレオレオナ。
そこから2人はひたすら殴り合い。というか撃ち合い。
その戦いの中、メレオレオナが思い浮かべたのはかつてのフエゴレオンとの戦い。
一方フエゴレオンも、カイゼルの理不尽な強さを見てメレオレオナを想起。
2人がともに思い浮かべたのはかつての姉弟喧嘩。その戦いは後に「焔血の火曜日」と呼ばれることになったとのこと。
ヴェットが「おそらく貴様がこの国最強の人間だな」と発言しメレオレオナに一発ぶち込んだ一方、カイゼルは「お前を倒せば残りの人間など取るに足らんだろう」と発言しフエゴレオンのサラマンダー攻撃を防御。
しかしそれらの発言を否定し、互いが互いを「最強となるにふさわしい」と言い放つ姉弟。
そして、そんな姉の弟として・そんな弟の姉として強くなくてはならないと、渾身の一撃を敵にお見舞い。
ぶっ飛ばされるカイゼルとヴェット。
そして、姉弟同時の咆哮。
今回はここまで。
【今回の感想】
熱血でした。面白い。
今回のテーマは、おそらく「きょうだい」(姉弟、兄妹)だったのでしょうね。
キルシュとミモザ、ソリドとノエル、そしてメレオレオナとフエゴレオン。
まず、影の王宮に突入せず残ったメンバーから触れておきましょうか。
敵は多数のエルフですが、ぶっちゃけ今の黒の暴牛が負けるとは思えませんよね。何よりもバネッサ姉さんとチャーミーパイセンがいますし。それこそドロシーのような幹部クラス以外は相手にならないでしょう。
ただひとつ気になったのがサリー。彼女も残留組に入っているんですかね。はっきり描写されていませんでしたし、彼女の性格から言って密かにアスタたちについていってもおかしくないですし。それにサリーみたいなキャラが勝手に行動した結果、最終的にピンチを切り抜けるためのきっかけが得られるというのは良くありますから。
そして今回判明した対戦カード。絶妙です。
まず、ミモザをアスタと組ませたのは良し。サポート要員だから仕方がないですがミモザはここまで目立った活躍がありませんでしたし、あと一応ヒロインとして。
それにアスタはこれまでもあまりタイマンというのはなかったですからね。突入メンバーの中で組むとしたらミモザでしょう。
しかも相手がリルというのも良い采配でした。アスタも知らない仲じゃないですから、救出という名目が際立ちます。
次にノエル。
王宮突入組で最も不安なカードです。いくらノエルが成長したと言っても、相手は幹部でサードアイであり、しかもタイマン。
再転生後のファナの実力はまだわかりませんが、同じ境遇のヴェットがメレオレオナと互角に戦っていたことから言っても、ノエル単独で対処できる相手ではなさそうです。
何かラッキーやハプニングが起きたりするのか。
そしてフエゴレオンvsカイゼルとメレオレオナvsヴェット。
正直カイゼルについてはノーマークでした。これまでも詳しい紹介とかありましたっけ?ただ、まさにそれを埋め合わせてくれたのがフエゴレオンによるカイゼルへのリスペクトでした。
アネゴレオンの安定感はすさまじいですね。はっきり言って、味方の中で魔法帝の次に強いんじゃないでしょうか。
ちなみにアネゴレオンとヴェットの戦いは、完全に「オラオラ」と「無駄無駄」の戦いに見えました。
現在王宮に突入している味方の中では、ヤミ、ジャック、ノゼルがどうなっているかまだわかりません。
彼らは誰と交戦することになるのか。
それを考えるためにはエルフ側の戦力をおさらいする必要がありますね。
まずセフィラの徒のメンバーがいまいちよくわからなかったので、110話をあらためて確認してみました。
冥府への扉を出現させていた10人のエルフは、リヒト、パトリ、ライア、ヴェット、ファナ、リル、カイゼル、ドロシー、ゴーシュ、そしてあともう一人謎の人物。
この10人がセフィラの徒なのでしょう。ユノもそのメンバーに入っているだろうと勝手に思っていましたが違うようですね。
このセフィラの徒のメンツを見てみると、リヒトやサードアイを除けば、転生先は魔法騎士団長ばかりですね。パトリはヴァンジャンスでしたし、リル、カイゼル、ドロシーもそう。
こうなるとゴーシュが浮いています。そして謎のもう一人も。
また、ここでいまさら気づきましたが、シャーロット団長が全然登場していませんね。エルフ化現象直後にヤミと交戦したのが最後かな?
ということは、エルフ側で現在の動向が不明なのは、リヒト、パトリ、ライア、シャーロット、そして謎のもう一人。
とはいえ、こうして確認・整理してみても対戦カードは予想しづらいですね。
因縁とか関係性の観点から言えば、シャーロットの相手はヤミでしょうか。しかしヤミはもはや味方側のボス的な立場になっていますから、リヒトなどもあるのか?
ただ、ぶっちゃけリヒトに勝てそうなヤツがいないんですよね。100話のアスタ・ユノ戦を見ると規格外の強さでしたし。そこですでに大迫力の戦闘を見せてくれたということもあって、またあらためてリヒトと直接戦う展開にはならないような気もしてきます。
そう考えると一番気になってくるのは、謎のもう一人。確認したらOPにも一応映っていますね。しかしだからこそ、ここまで何の情報もないのが怪しい。
ジャックやノゼル、ユノがどう動くのかもわかりません。
こんな風に他の対戦カードや今後の展開がわかりづらいというところも、今回のエピソードの絶妙な上手さですね。
次回のタイトルは「最後の入城者」らしいです。真っ先に思い浮かぶのはユノですね。だとしたら、それでようやく最終決戦の舞台が整いそうです
次回も楽しみ。
以上、ブラクロ113話の感想でした。