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虚構推理 1話「一眼一足」【アニメ感想】

虚構推理アニメ1話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

〈怪異〉と〈推理〉がミックスされた作品。キャラも魅力的。

 

ただし、決してイロモノではなくかなり本格的だと思います。

まだ1話ではわからないことが多いと思いますが。

 

とりあえず今回は、主人公かつヒロインの琴子を見て楽しみましょう。

 

これからどんどん面白くなります。

 

 

 

【今回のあらすじ】

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©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会

 

ある日病院で出会った桜川九郎に一目惚れした岩永琴子。

 

しかし九郎にはそのときサキという彼女が。

 

2年後、結婚直前までいったサキと別れた九郎の前に現れ、いきなり告白をする琴子。しかも結婚を前提として。

 

サキとの別れをまだ引きずっている九郎。

破局の理由を尋ねる琴子。

 

九郎曰く、サキと京都旅行に行った際に河童と遭遇。

怯えるサキに目もくれず脱兎のごとく逃げ出してしまい、サキから「そんな人だとは思わなかった」と言われ、別れることになったらしい。

 

その話を聞いた琴子は、「逃げた」の主語は誰かと疑問を提示。

逃げたのは九郎ではなく九郎を見た河童の方でしょうと確信をもって答える琴子。

妖怪や怪異と呼ばれるものたちが九郎を恐ろしい存在と見なしているから、と。

 

6年前、そのような妖怪たちにさらわれ「知恵の神」になってほしいと頼まれて承諾したこと、その際に左足と右眼を失い一眼一足の身になったこと、それ以来妖怪たちの相談役となったことを告げる琴子。

 

一眼一足は、神や巫女の象徴。

 

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©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会

 

後日、琴子の誘拐事件の裏を取るために図書館を訪れ、少なくともその事件が実際に起こったものであることを確認した九郎。

 

そこを待ち伏せしていた琴子。そして、図書館の妖怪の退治に付き合ってほしいと九郎にお願い。

九郎はしぶしぶ承諾。

 

図書館の妖怪は錯乱気味で九郎の姿にも怯えず。これは琴子にとっても想定外。

琴子は仕方なく武力行使にでたものの、危なげ。

 

そこで前に出た九郎。ただ左手を妖怪の方に向けただけ。

その腕を容赦なく食いちぎる妖怪。青ざめる琴子。

 

しかしその直後、九郎の腕が再生。同時に妖怪が腐食して消滅。

 

九郎の正体を問う琴子。

 

かつて妖怪を二種類ばかり食ったと言う九郎。

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

 お気に入りの作品がついにアニメ化されました。

ちなみに私は原作漫画は最新刊まで読んでいますが、小説はまだ未読です。

(漫画1巻については以前記事を書きました。)

 

個人的にはかなり面白い作品だと思いますよ。

原作漫画を読んだ印象としては、尻上がりに面白くなっていく感じです。

 

アニメの感想としては、今のところ大満足の一言です。

構成や作画、キャストなど文句なし。

 

 

怪異と推理のミックス。

アニメ界隈で言えば『Another』と『化物語』シリーズが想起されるでしょうか。

『Another』は怪異というかホラー要素が含まれた本格推理ものです。そもそも作者の綾辻行人さんが推理小説界のレジェンドですし。

化物語』シリーズは、ミステリ要素を含みつつ、怪異という存在をめぐっててんやわんやある作品ですね。そしてコミカル。

かなりざっくり言えば、『虚構推理』は『Another』と『化物語』シリーズの中間に位置する感じですかね。

 

本作にとっては推理というものの位置づけが重要です。

まだ今回の1話ではその点が不明ですが。

 

あと、最近のアニメの傾向から、今回最後の九郎の姿を見て主人公最強的な作品なのかと思う人もいたりするのかもしれませんね。

一応言っておきますが、基本的に本作のメインは琴子ですよ。

 

これからが本番です。

 

ちょっと驚きましたが、次回には原作漫画7巻の短編をもってくるんですね。

アニメの尺の問題もあるんでしょうが、おそらく本作の〈推理〉がどのような意味かを早めに伝えることが一番の目的でしょう。

短編も面白いですし、アニメの視聴者を繋ぎとめるためには有効な策なのかもしれませんが、その一方で「あ、そういうこと」という納得が弱まる気もします。

 

とはいえ、次回も期待です。

 

以上、虚構推理1話の感想でした。