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ブラッククローバー121話「3つの困ったこと」【アニメ感想】

ラクロアニメ121話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

前回感動の大団円を迎えたかと思いきや、新展開に入った今回はいきなりの胸糞回でした。

 

魔法騎士団とは別の勢力である魔法議会なるものが登場し、戦後処理の犠牲としてアスタとセクレがピンチに。

 

早くセクレの笑顔を見せてくれ。

 

次回でこの問題が解決されることを期待します。

 

 

 

【今回のブラクロ】

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© 田畠裕基集英社テレビ東京ブラッククローバー製作委員会

 

生きていたユリウス。どうやら魔導具のおかげらしい。

 

裏切ったヴァンジャンスに対し、自分と共にこれからも国のために力になるよう命令。

それを聞き涙を浮かべながら、あらためてユリウスと国への忠誠を誓うヴァンジャンス。

 

ユリウスとヤミの前に集められたアスタ、セクレ、ノエル、ミモザ

 

ユリウスが3つの困ったことを指摘。

第一に、魔法帝がいなくなったこと。

第二に、他国からの侵略。

第三に、アスタが死ぬかもしれない。

 

まず、ユリウスが生き延びたのは魔力をためることができる「スワローテイル」という魔導具のおかげらしい。

何を隠そうそのスワローテイルこそ、ルミエルとセクレが一緒につくった魔導具。 

ただ、ユリウスは何とか生存したとはいえ力のほとんどを失ってしまったらしい。

そのため国王絶対主義派への影響力も弱まることに。

 

次に、エルフや悪魔との戦いで大打撃を受けた今のクローバー王国は、他国からすれば格好の的。

脅威となるのは、ダイヤモンド王国、ハート王国、スペード王国の3つの国。

 

最後に、アスタがヤバい。

悪魔が黒幕となって多くの魔法騎士が裏切る形になってしまった今回の騒動。そこで、同じく悪魔の力を宿すアスタにすべての責任が擦り付けられる可能性があるとのこと。なぜなら、他国の脅威があるから。

そして同じくヤバそうなのがセクレ。ブラックアスタやセクレにある角は、悪魔の力や禁術で「あちらの世界」と繋がった者に生えるものらしい。

その追求に動くのが、三大王家の一角キーラ家を中心とする魔法議会。

 

 

ノゼルやフエゴレオンたちを中心に復興が進むクローバー王国。

 

そんな中、アスタとセクレに接触してきた魔法議会の遣い。

騒動に関する真実を明らかにするために証言してほしいと言われ、ホイホイついていくことにしたアスタとセクレ。

 

そして当然、拘束されるアスタとセクレ。

始まったのはアスタの断罪裁判。議長はダムナティオ・キーラ。

この裁判は最初から、エルフたちに乗っ取られた魔法騎士団か悪魔の力を持つアスタ、このどちらか一方を裁くように仕掛けられたもの。

そしてアスタは魔法騎士団を切り捨てることはできないと知っているダムナティオ。

 

そこで法廷に呼び出されたのが、エルフに乗っ取られていたマリー。

裁かれそうになったマリーをブラック化して助け出したアスタ。

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

今回から新展開。面白いと同時に嫌な回でした。

 

戦後の3つの問題。個人的な予想はある程度当たっていました。

 

ユリウスは力をほぼ失ってしまったようですが、これはもう事実上の魔法帝引退ということになるんでしょうかね。

ちょっと時間が経って回復したら元の魔力に戻るというわけではないようですし。

 

ただそうなると、近いうちに新たな魔法帝が選ばれることになるのか。

もしそうだとしたら、さすがにこの段階でアスタとユノは候補になり得ないですし、有力なのはノゼル、フエゴレオン、ヤミの3人かな?

その3人よりはいろんな意味で立場が上のアネゴレオンでも十分納得できますが、本人にその気がないでしょうね。

 

あるいは、次の魔法帝選出まで猶予があって、その間にアスタやユノが魔法帝に選ばれるほどの功績を残すことになるのか。

でもその場合、最終回が近いことを意味する気もしますが。

 

あと、外部からの脅威は予想していましたが、そういえばダイヤモンド王国とか他の国も存在していましたね。

エルフとか悪魔とか人間以外のことばかり気にしていてすっかり忘れていました。

 

今回はその脅威となりうる三国について詳しくはわかりませんでした。

少なくとも、EDに映っている新キャラ数名はそれら他国どこかのキャラっぽいですね。

悪魔とか「あちらの世界」の謎を明らかにするうえでは「魔神国家」なんて呼ばれて謎が多いとされているスペード王国が鍵になりそう。

自然のマナに適応しているとかいうハート王国は、そのイメージだけから言えばエルフに近いような感じがします。

 

ダイヤモンド王国とはすでに大規模な戦いがあったので、今後はスペードやハートとの問題になっていくんでしょう。面白そう。

 

そしてアスタの危機。

ちょっと面白かったのが、アスタの悪魔の力に引いていたヤミ。いやお前の闇魔法もいろいろ怪しいやんけ。「あちらの世界」の魔法に有効だったし。

まあヤミ自身もわかった上で言っている可能性が高いですが。

 

そして、裁判の場へ連行されたアスタとセクレ。

何の疑いもなくついていったアスタはさすがにただの馬鹿に思えました。

 

ダムナティオのやり方は最悪ですし、それを取り巻く貴族の差別意識は問題外ですが、今回のような法的な責任問題に関してはダムナティオの主張の一部は一定の重みを持つような気もします。

 

というのも、黒幕である悪魔の存在どころか、エルフの転生という事実すら証明は難しいから。

その点、生き残ったパトリたちエルフの存在は今後何かしら重要になりそう。

まあ彼らの存在や証言をもってしてもエルフ転生事件の証明にはならないとも言えちゃいます。さすがにそこまで掘り下げることにはならないでしょうが。

 

でもこれはあくまでルールや法に厳密に則ったらの話です。

たとえ「国益のため」などの理由を持ち出したとしても、ダムナティオは差別意識を利用したり悪魔への何らかの私情を挟んでいるように見えるところがあるので、その時点でアウト。

それにルール度外視で本当に国益を考えるとするならば、アスタの力は必要と考えるべき。

 

とりあえず今は、アスタとセクレがすぐに窮地を逃れることを期待します。

 

非常時には大人しかった無能な差別主義者が復興の段になった途端にのさばるという展開はフィクションによく見られますし一面の真実を含んでいるのかもしれませんが、見ていて楽しいものではありません。

 

ちなみに、アスタによる言霊魔法の悪魔のモノマネがちょっとおもしろかった。

 

あと、フッハさんが久しぶりに登場していました。あるいは今回の胸糞展開における清涼剤として導入されたのかもしれませんね。

 

今回は胸糞悪い展開になりはしましたが、これからの新展開をいろいろ楽しみにさせてくれる回でもありました。

 

次回が楽しみです。

 

以上、ブラクロアニメ121話の感想でした。