俺を好きなのはお前だけかよ3話「俺はお前と会っていた」【アニメ感想】
俺好き3話の感想・レビューです。ネタバレありです。
面白かったです。
1話から始まったジョーロを取り巻く恋愛サーキュレーションとそこで生じた人間トラブル。それがまず一段落という感じです。
今回はとにかくパンジー回でしたね。圧倒的なヒロイン力。
とはいえ、ストーリー的にはまだ導入部が終わったところでしょう。
今後、新たなヒロインなども登場しつつ、パンジーのヒロイン力が試されることになると思われます。
面白い。
【今回の俺好き】
図書室に集まってしまったジョーロ、パンジー、サンちゃん、コスモス、ひまわり。
この状況から、うそつき呼ばわりされ3人から責められるジョーロ。
そこで、とうとうジョーロが本性を見せてブチ切れ。
サンちゃんはともかく、コスモスとひまわりを糾弾。お前らにとって俺はただの都合の良い道具だろ、と。
言葉をなくすコスモスとひまわり。
しかしそこでパンジーが横やり。
コスモスとひまわりの2人に協力していたのに、なぜサンちゃんとパンジーをくっつけようとしたのかとジョーロに質問。
焦るジョーロ。
つまり。
コスモス・ひまわり:自分たちに協力するはずなのになんでパンジーの応援?
サンちゃん:コスモスとひまわりの応援?
パンジー:?
という構図で、結局責められることになったジョーロ。
ついでに、おこぼれをもらおうとするジョーロの思惑もパンジーが暴露。なぜ知っているのか。
コスモスとひまわりに謝れ、とジョーロを殴るサンちゃん。
「お前は3人のそばにいるべきじゃない」「俺たちの仲はもう終わりだ」と、倒れたジョーロを運ぶサンちゃん。
そのときジョーロにだけ向かって「私を信じて」とささやくパンジー。
後日、コスモスとひまわりをひどい目に合わせたという噂が校内に広がり、信用と友達、全てを失ったジョーロ。
そこでパンジーから、昼休みの図書室への呼び出し。「本当の気持ちを教える」と。
図書室に着いたジョーロは、さっそく或る本を持ってきてほしいとパンジーから命令。
本を取りに行ったところで、図書室にサンちゃんが登場。彼が毎日図書室に通っていることを思い出し、慌てて隠れるジョーロ。
楽し気にパンジーに語りかけるサンちゃん。それを見て応援するジョーロ。
そこでパンジーが質問。「どうしてジョーロ君を騙して陥れたの?」と。
一瞬固まったものの、「何のこと?」ととぼけたサンちゃん。
ここから名探偵パンジーの推理ショー。
・サンちゃんはコスモスとひまわりを利用してジョーロを陥れようとした。
・そもそもコスモスとひまわりの露骨な好意に気付かないはずがない。
・気づかないふりをしていたのは、2人に協力するジョーロを陥れるため。2人とジョーロの間に溝をつくり、ジョーロの信用を失墜させようと。
・本来、サンちゃんの恋にジョーロを協力させるつもりだったが断られてしまい、咄嗟にジョーロを騙すことにした。
・また、ジョーロとパンジーに接点があったのは予想外。だからコスモスとひまわりに自分の恋を協力させることにした。
・最後の仕上げが先日の図書室の一件。しかしそこでサンちゃんの意図を見抜き、裏で操っていたのがパンジー。
真相とパンジーの凄さに驚くジョーロ。
あらためて、なぜジョーロを騙し陥れたのかと聞くパンジー。
「俺がジョーロに負けたから」と答えるサンちゃん。
曰く、中学時代にある女の子から、ジョーロとの仲を取り持ってほしいと頼まれたが、実はその子をサンちゃんは好きだったとのこと。
さらには、ジョーロが本性を隠していたことを知っていたサンちゃんはそれをその子に伝えたが、そんなジョーロも好きと答えたらしい。
サンちゃんとの会話をいろいろ思い出すジョーロ。
パンジーもジョーロが好きと聞き、今回も負けたのか、とサンちゃん。
しかし、だから今の状況が最高の復讐の機会だと言うサンちゃん。以前の自分と同じ境遇にしてやった、と。
続いて、自分の言葉を簡単に信じたコスモス・ひまわりを侮蔑する発言。
そしてパンジーに、どうしてあんなジョーロが好きなのか教えろと質問。
呆れるパンジー。「何もわかっていないのねあなた」、的な。
彼女曰く、ジョーロが最優先で考えていたのはサンちゃんのこと。そうでなければ、コスモス・ひまわりの協力をしながら、パンジーとサンちゃんの仲を取り持とうとなんてしないでしょとのこと。
それにもかかわらずジョーロを裏切ったサンちゃんを許せない、とパンジー。
サンちゃんが尋ねた、パンジーのジョーロへの思い。例のごとくきっかけは去年の野球大会。
そのときパンジーはサンちゃんに会う前にジョーロを見ていたよう。ジョーロは周りの目も気にせず串カツを持ってサンちゃんを待っていたらしい。
つまりは、親友のために自分を顧みない姿に惚れたとのこと。
その話を聞き、「もういい」と強行策に出ようとしたサンちゃん。
そこで登場したジョーロ。コスモスとひまわりの気持ちを馬鹿にし利用したことにブチ切れ、その剣幕に圧倒され謝罪するサンちゃん。
今のジョーロの立場を考え、どうするのかと聞くサンちゃんに対し、自業自得だからと返すジョーロ。その答えを聞き、サンちゃんは完敗。まだ負けていないとつぶやきつつ、その場を去ることに。
ジョーロとパンジーの2人きり。いろいろな意味でイチャイチャなやり取り。
そしてジョーロも退室。
その直後、「もう出てきて良い」とパンジーが話しかけ、現れた2人。
その後。
コスモスからの謝罪、ひまわりによるジョーロの擁護、大勢の前でのサンちゃんの謝罪があり、ジョーロの立場はなんとか元に戻った模様。
そういった経緯をパンジーに話すジョーロ。
そこでパンジーは、サンちゃんが自分を好きになった理由についてジョーロの誤解を解くことに。
その本当の理由は、とパンジーが行ったこと。
まず、メガネを取ります。
さらし(?)をとり、絶壁と思われていたところから立派なお山がお目見え。
その瞬間、去年の野球大会で自分が出会った巨乳の女の子がパンジーだったと理解したジョーロ。
そしてパンジーからのキス。
いろいろと戸惑るジョーロ。変わらずにジョーロへの好意を伝えるパンジー。
今回はここまで。
【今回の感想】
なるほど、これがメインヒロインか。
そう思えた回でした。
期待通り今回はパンジーが真相を明らかにする回でした。
同時に、腹黒いジョーロの純粋さが光りました。
そして、コスモスやひまわり、そして主犯であるサンちゃんも結局はなんだかんだ「良い人」としてまとまりました。
ある意味予定調和ではありますが、まあそりゃそうよね、といった感じです。
サンちゃんの怪しさについてはまさに予想通りだったので特に触れません。まだ今後もいろいろ動きがありそうですし。
ただ、まだ謎は残されています。
第一に、ジョーロとパンジーの出会いの詳細について。
第二に、サンちゃんとパンジーの関係。パンジーの言い方では、サンちゃんが彼女を好きになったのはほぼルックスが理由という感じに思えます。とはいえ、サンちゃんが謝罪した件に関して「あのことを内緒にしてくれた」という一言が気になります。推測するに、「あのこと」というのは、サンちゃんがパンジーの正体に気付いたときに関わることなのかな?サンちゃんがパンジーに惚れた理由について、サンちゃんとパンジーの証言が違うのはそのせいではないでしょうか。
そしてこの件はもしかしたら、外見抜群のパンジーが地味な見た目にしていることと関係しているのかもしれませんね。
今後の展開が楽しみです。
ここからは余談。
今回のエピソードを見てふと思ったのはメインヒロインの見せ場について。主人公が四面楚歌の状況になったときの立ち位置。
ひとつは、主人公の真意や本性を知っているからこそ敵方にまわること。
そしてもうひとつは、同じく主人公の思いを知っているからこそ、或る意味心中覚悟で主人公側につくこと。
一般的に、このような展開が最もシリアスになるのは作品終盤。
そして今回のパンジーの立ち位置は前者。作品序盤の盛り上げ部分でこのパターンを使った以上、本作の終盤では後者のパターンもあったりするのかな、とか。
あるいはこんな展開にはもうならないのか。
なんでこんなことを考えたのかというと、『ギアス』テレビアニメ版のC.C.の立ち位置がなんとなく頭に浮かんだから。C.C.は僕の中で一番のメインヒロインですから。
閑話休題。
一応ひとつの展開が完結した様子の本作(ラノベで言ったらちょうど1巻分でしょうか)。
しかし今後の新たな展開や残された謎の掘り下げなど、さらに期待できます。
以上、俺好き3話の感想でした。